もうだいぶ前に発売された本ではあるのですが、四谷のジャズ喫茶「いーぐる」のマスター・後藤雅洋氏の通称「威張り本」、『ジャズ喫茶のオヤジはなぜ威張っているのか』。
これ、なかなかジャズの聴き所、観賞のポイントをテキパキとコンパクトかつ分かりやすく解説している本なのです。
タイトルの「威張り」については、ほんの1ページ強しか触れられてはいませんが、なかなかインパクトのあるタイトルですし、「威張ってるジャズ喫茶のオヤジのウンチクはどれほどのもんか読んでやろうじゃないの?!」という気分にさせてくれますよね。
で、ダテに威張っている(?)わけではないということがよく分かる内容で、非常に聴き所のツボ、押さえるべきポイントがビシッと分かるんですよ。
十数年前に発売された本なので、何をいまさら紹介?!って感じではあるのですが、先日久々に読み返してみたら、やっぱり良かったので、紹介したいという気分になりました。
そして、紹介動画もアップしました。
動画でも語っていますが、私のジャズ観は、自分で思っている以上に後藤さんの影響を受けまくっていることに気がつきました。
なにしろ、これまでの動画でダラダラと語ってきた内容と同じことが、簡潔明瞭につづられているのですから。
パウエル派、パーカー派とあるように、ジャズ鑑賞においての私は、完全に四ツ谷派なんだろうな……。
とにもかくにも良書です。
タイトルでヘンな先入観を持たずに、入門orガイド本としてどうぞ!
コメント
Bozemanさんからのコメント
同じく某喫茶でバイトしていた者です。あそこは今でも(今は日中だけでしたっけ。)私語厳禁を貫いており。正しく音楽を聴く、Jazzを学ぶ場としては大変に良い環境ですね。
もっとも、本人は謙遜しているようですけど、あのマスターはあのマスターで大変癖が強いお方であるのは間違いありませんが。。。(悪く言っているつもりはないです。悪しからず)
Mさんや他喫茶のお名前を久しぶりに聞いて懐かしさからコメントさせていただきました。お目汚し失礼いたしました。
おお、ご同輩!
書き込みありがとうございました。
おっしゃるとおりだと思います。
Yuji Uchiikeさんからのコメント。
私は大学時代は野口さんのカフェバーでバイトし、MEGとA&Fに通いました(笑)
寺島さんの立ち位置を今の言葉にすると『反知性主義』ですね。
寺島さんのご著書を拝読すると、
そこから散見される想いって、
「カッコつけしいもの」に対する嫌悪感がその一つだと感じます。
それを一言でいうと「反知性主義」。
なるほど。
私は「半知性主義」でいきたいと思いますw
「痴性主義」だったりしてw
Yuji Uchiikeさんからの返信。
寺島さんの2冊めの著作にピットインに一緒にウィントンとエルビンの『史上の愛ライブ』を観に行った成蹊大学のトランペッターとして登場しました(笑)楽しい投稿楽しみにしております、ありがとうございました!
リクエストノートですね! ああ、なんとなく覚えています。
ということは、私とほぼ同世代か、数歳上の世代の方ですね。ピット・インのあの伝説のライヴに行かれたとは羨ましい!
Yuji Uchiikeさんからの返信。
今年51歳なのでほぼ同じですね(笑)あのライブ本当にヤバくて、あのウィントンが顔真っ赤にしてハイノート当ててました。見たことないです。テレンスは結構音外すんですが、ウィントンは何があっても当てる!と言う執念すら感じましたね。
凄いですね!
そして、その「執念のハイ・ノート」を間近で見られたなんて!
ウィントンって、そのあたりも含めて、めちゃくちゃ負けず嫌いっぽそうですもんね。
完璧主義ゆえさから出た自信と矜持もあると思います。
その「何が何でも感」って。
御駄賃取郎さんからのコメント
なぜいばっているか?・・・・私の体験では 大音量で神経をやられているから 他人の説を聞く耳を全くもたないから
ニコニコしたのでは客になめられるから おれが日本で一番ジャズを知っているから 理論でジャズを語る人は初心者のくせにとバカにしきっっているから 新興宗教の教祖気取りのあほがほとんど 万年ノーベル文学賞候補で結局ボブ・ディランに破れた村上某のインチキに最後まで気がつかないような輩が多いから つまり結局は変人しかなれていないのだ ということでは一致しますねww
こりゃまた手厳しい(汗)。
青嵐さんからのコメント。
80年代の後半から90年代の前半にかけて、四谷のイーグルに時々通っていました。当時大通りの南側の路地裏の鯛焼屋の隣にあった某教育産業に週一回勤務。昼過ぎに仕事が終わるとイーグルに向かい、コーヒーではなくビールの小瓶を毎回注文、ほとんど誰も居ない店内で大音量のジャズを聞かせてもらいました。高野さんがこの頃午後早くからお勤めなら遭遇していたかもしれませんね。ちなみに当方はマクリーンのカフェモンマルトルでのライブ盤やマクリーンズシーン、あとペッパーのタンパのB面、リーモーガンのリーウエイやコーンブレッドをリクエストしていました。後藤さんが、マクリーンの良さを体育系の部活の後の立ち食い蕎麦の旨さにたとえられ、わかる人にはわかるがわからない人にはわからないと書いているのを読んで、思わず膝をたたきました。浅田彰の『構造と力』を引用されたりして難しんだが、結構ユーモアのある面白い人だと思っていました。団塊世代の端くれに、ジャズ人生を振り返る機会を与えていただき誠に有り難う御座います。
>浅田彰の『構造と力』を引用されたりして
私がバイトしている頃は、メルロ・ポンティの『知覚の現象学』でした。
難っしかった~。
motokoomoto3さんからのコメント。
四谷のイーグルのどこが大音量?。今まで1度も遭遇してません。あれが大音量?。
ererererer asasasasasさんからのコメント。
この店は格好つけずに只管JAZZに向き合ってる
優良店だと思います。それが魅力ですね。