視聴者の皆さまよりいただいたコメントに対してのアンサー動画です♪
コメントをいただいた動画は、「ハバードが語るブラウン、ウィントン、マイルス(⇒こちら)」です。
ハバードの発言は、なかなか興味深いですね。
コメント
Tetsuo Nambaさんからのコメント。
文中の「ミッドウェス」は「midwest(中西部)」のことではないですか?OCRのエラーかも。
管楽器の電子アタッチメントの話がありましたが、1970代には Brecker Brothers をはじめ皆が夢中になって使いました。ワーワーペダルとかオクターブ・マシンとか。結局、変わった音は出る反面、音色が単調になり個性が無くなる事がわかって、熱は冷めてしまいました。やはり生の音には勝てませんね。
最後に Freddie Hubbard は最高のテクニシャンだと思います。真面目で控えめな性格で、とても好感が持てます。あの唇に残されたマウスピースの跡を見ると、どれだけ練習をしたのかと思います。
まったくもって仰る通りだと思います。
>Freddie Hubbard は最高のテクニシャンだと思います。真面目で控えめな性格で、とても好感が持てます。あの唇に残されたマウスピースの跡を見ると、どれだけ練習をしたのかと思います。
「ミッドウェス」は、そのまま読んでしまっていますが、後になって思い返すと、おそらく「ミッドウェスト」なのでしょうね。
永井勉さんからのコメント。
こんばんは永井です・・・
フレディー・ハバードの言っている
事は私の疑問を解決してくれました・・・m(__)m
フリージャズには核とか道筋が必要というくだりです・・・m(__)m
フレディー・ハバードが言うんだったら一番確かな意味を持ってます!!
ただ複数による演奏には必要なんですが、個人プレーヤー 特にセシルテーラー
のソロ演奏の核とか道筋はどうなるんでしょーか???
彼のサウンドの中に道筋を見つけ出すのかそれとも抽象的なサウンドコラージュとして
音を捕えるのか・・・まだまだ謎は深いです・・・m(__)m
「セシル・テイラー」の演奏の「核」については、あくまで個人的な見解なのですが、彼の中には複数のモチーフ(パターン)があると思います。
初期のセシルは別ですが、70年代以降のセシル・テイラーの演奏をたくさん聴いていると(それこそ吐き気がするほどセシル・テイラー漬けになっていた時期がありますw)、最初から最後まですべての「音の並び」が即興によって組み合わされたというわけではないと思います。
むしろ、セシル・テイラーが手持ちのモチーフ(ストック・パターン?)を瞬間的に並び替えたり、引き出しの中からパッと取り出してつなぎ合わせるところの即興性が鮮やかで巧みなんだと感じています。
だから、セシルと共演する人は、もちろん演奏力や感性を鍛えるのはもちろんのこと、それだけではなく、過去のセシル・テイラーのレコードを聴きまくり、彼独自の言い回しや展開の道筋を学習する必要があるのではないかと思いました。
そして、学習した成果に自分自身の音をどう擦り合わせていくかを考えたり、セシルが弾く内容に対して瞬間的に音を合わせていく反射神経も鍛える必要があるのだな、と。
セシル・テイラーの音源に合わせて、適当にベースを弾いて遊んでいると、なんとなくそう感じるのです。
あくまで、私が感じたことなので、本当は全然違うロジックで演奏を展開しているのかもしれませんが……。
nakazimaさんからのコメント。
ハバードが実際に言ってるように感じて、コメントで見るよりも伝わりました。あと声がかっけえ。俺もこんな声になりたいな。
本当ですか?
嬉しいです、ありがとうございます。
(私は自分の声が間抜けっぽくてあまり好きじゃないので、動画をプレイバックするときは、いつも2倍速で聞いているのですが、でも、お世辞でもこのようなお言葉をいただけると単純に嬉しいです)
Kawai Andyさんからのコメント。
このインタビュー記事で、ハバードの音楽に対する対応力は、鋭い観察眼や批評性が元になってたんですね。
大衆にアピールする音楽などとしてのフュージョンやCTI 系 などは「聴いてもらえる」もの、ストレート アヘッドなジャズは「やりたい」音楽と云う風に聴こえ、これは他のミュージシャンにも云える事かもしれないなと端的に理解しました。私は、「これぞフレディ・ハバード!」と云う決定的な感じのリーダー・アルバムは所有してはいないのですが、それはマイルスの云う「セックス・アピールが感じられない」と云う言葉に影響されてるみたいです。
しかしよくよく思い出してみれば、力強くクリアーで、時には泥臭いフィーリングや、場合によってはハート・フルで繊細で巧みな表現なども彼のプレイは備えていますが、それが器用貧乏で終わらないと云うのが、彼の本当に凄いところだと思ってます。
それは何故かと申しますと、サイドメンとして参加しているアルバムにキラリと光るものが多く、そのアルバムの大事なフィーリングを支えていて、彼の参加なしにアルバムの魅力は語れないほど説得力あるプレイが聴けるからです。
それは例えば、高野さんの云うドルフィーの「アウト トゥ ランチ、」オリバー・ネルソンの「ブルースの真実」、エバンスの「あなたと夜と音楽と」、ハービーの「処女航海」や「V.S.O.P.」などでの、後に名盤と呼ばれる物に彼が参加したアルバムの強い印象的なプレイの事です。
むしろ、ハバードを思い出すのはこれらのアルバムでのプレイです。色んな意味で、音も演奏スタイルも含めてすごく洗練された音楽家だなぁと動画を見て改めて感心しました。
私もKawai Andyさんの考えに近くて、やっぱり例に挙げられているアルバムが私の愛聴盤でもあるんですよね。
もちろん、リーダー作にも思い入れのあるアルバムがあるのですが(たとえば『ボーン・トゥ・ビー・ブルー』など)、やっぱり、鮮やかで鋭いハバードのプレイの多くは、Kawai Andyさんが挙げられているアルバムの中の演奏に感じます。