70年代を代表する名盤は?
『スイングジャーナル』の1977年5月臨時増刊号『ジャズ・レコード名盤全カタログ』。
この雑誌の巻頭特別企画に「これが70年代ジャズ名盤だ」という記事がありました。
全国63のジャズ・ファン・クラブの方々に1970年以降に録音制作されたアルバムの中から“70年代を代表する決定的名盤”10枚を選出してもらい、これを集計した特集です。
この記事を紹介する動画をアップしました。
コメント
Kawai Andyさんからのコメント。
キース、チック、ハービー、マッコイ、ウェザー・リポートなど、70年代の中頃はピアニスト(鍵盤奏者)の活躍が目立ちましたね。他の楽器でもジャコ、メセニー、ゲイリー・バートン、ウディ・ショウ、我らがナベサダなどもオーソドックスなジャズを元に様々なアプローチで新たな地平を切り拓くための多くの試みがありました。
「リターン・トゥ・フォーエバー」に代表される後にフュージョンと呼ばれるものや、ECMレーベルの様なサウンドのもたらした明るいイメージは、それまでのジャズを、メディアやジャーナリズムが、「新、旧 」として対照的に扱い、学生運動が収束した後の、世間が求めた価値観では、有名な「モーレツからビューティフルへ」と云うものとして音楽にも端的に現れた時代です。
created by Rinker¥1,500 (2024/10/05 04:00:49時点 Amazon調べ-詳細)「暗く、騒がしい」から「明るく、爽やか」に、「シリアス」から「ハッピー」へが世相でした。しかし70年代後半には揺れ戻しのようにハービーの「V.S.O.P.」や、チックのアコースティックジャズ回帰などが起こりましたが、80年代に続く、マルサリスなどの登場でそれらが「ストレート アヘッドジャズの涵養期」と云う言い方は、(後出しジャンケンみたいで)今だから云えることなのでしょう。
70年代は、前半、中盤、後半、とシーンが目まぐるしく変わった多様な時代であったのでしょうね。
>シーンが目まぐるしく変わった多様な時代
選ばれたアルバムのラインナップを見て、そのことはとても感じました。
あと、日本人ジャズのアルバムが多数選ばれていることも特徴的だと感じました。
多くのジャズ・ファン・クラブが、本場の第一線で活躍するジャズマンたちの作品と同列(あるいはそれ以上に?)に、ナベサダ、穐好、山下らの作品を評価していることが伝わってくるランキングですね。
Kawai Andyさんからの返信。
そうですね、スイングジャーナルでも日本人ジャズは結構熱心に取り上げていましたね。山下洋輔、富樫雅彦、佐藤允彦、菊地雅章、ジョージ・川口、日野兄弟、渡辺香津美、などの新譜はジャズ喫茶でもよく聴きました。日本独自のジャズ・シーンが盛り上がっていましたし、後半から80年代にかけては若者に受けたフュージョンブームもありました!
北海道編
北海道のジャズ・ファン・クラブからの投稿を紹介した動画をアップしました。
コメント
長谷川孝二さんからのコメント。
滝川は「たきがわ」と読まずに「たきかわ」って読みます。
恵庭(えにわ)は札幌から苫小牧方面に20キロ程行った場所です。
北海道のせいもあり、良さん(福井)がランキングに結構入ってるんですね。
そうだったんですか!
クリステルの苗字の読み方ではなかったんですね。
ありがとうございます!
TM MTさんからのコメント。
小室圭さん よくやった!司法試験合格おめでとう。ジャズピアノを弾くのが趣味らしい。あなたはジャジーだ。これからはニューヨークでジャズピアニスト兼弁護士とし頑張って下さい。
MASAさんからのコメント。
福居良のSCENERYはYouTube再生回数が1000万回以上という世界的人気アルバムになっています。
そ、そんなにですか!
あとで覗いてみます。
そして、覗いてみたら、なんと再生数が1298万!
すごい人気アルバムなんですね!
東北ジャズ・ファン・クラブ編
東北のジャズ・ファン・クラブが選んだ「70年代を代表する名盤」を紹介する動画です。
コメント
TAKESI0506 さんからのコメント。
スイングジャーナルの増刊「モダン・ジャズ読本80」には、内外批評家20人が選出する70年代ベスト・アルバムという企画がありました。
順位はこのようになってます。①リターン・トゥーフォーエバー
②ウェザー・リポート
③秋吉敏子~ルー・タバキン・ビッグ・バンド/インサイツ
④チャールズ・ミンガス/クンビア&ジャズ・フュージョン
⑤ラスト・レコーディング/アルバート・アイラー
⑥ソロ・コンサート/キース・ジヤレツト
⑦スピリチュアル・ネイチャー/富樫雅彦
⑧アガルタの凱歌/マイルス・デイビス
⑨海の誘い/三木敏悟&インナー・ギャラクシー・オーケストラ
⑩ハービー・ハンコック/VSOP~ニューポートの追想主な批評家の順位は……
レナード・フェザー
○コンサメイション/サド・ジョーンズ~メル・ルイス・オーケストラ
○ウェザー・リポート
○ニューオリンズ組曲/デューク・エリントン
○インサイツ/秋吉敏子~ルー・タバキン・ビッグ・バンド
○エンライトゥンメント/マッコイ・タイナー
○オスカー・ピーターソン&ジョー・パス
○サラ・ボーン・ライブ・イン・ジャパン
○アローン・アゲイン/ビル・エバンス
○レッド・マイ・チルドレン・ヒア・ミュージック/チャールズ・ミンガス
○ソロ・コンサート/キース・ジャレット岩浪洋三
①ヘビー・ウェザー/ウエザー・リポート
②8:30/ウェザー・リポート
③アガルタの凱歌/マイルス・デイビス
④時の歩廊/ギル・エバンス
⑤キー・オブ・ライフ/スティービー・ワンダー
⑥リターン・トゥ・フォーエバー
⑦ネイティブ・ダンサー/ウェイン・ショーター
⑧ザ・トリップ/アート・ペッパー
⑨アーネット・コブ・イズ・バック
⑩デイ・ドリーム/アーチー・シェップ瀬川昌久
①シャイニー・ストッキング/フランク・フォスター&ジャズ・マイノリティー・オーケストラ
②ギル・エバンス・ライブ・アット・ロイヤル・フェスティバル・ホール
③ベイシー・ビッグ・バンド/カウント・ベイシー
④べニー・カーター・ジャズ・オールスターズ・ライブ・イン・ジャパン
⑤孤軍/秋吉敏子~ルー・タバキン・ビッグ・バンド
⑥ウェザー・リポート
⑦海の誘い/三木敏悟
⑧金曜日のクレオ/クレオ・レーン
⑨アフロディーテの祈り/中本マリ
⑩ホイール・ストーン(車石)/日野皓正大和明
①インサイツ/秋吉敏子~ルー・タバキン・ビッグ・バンド
②ウェザー・リポート
③海の誘い/三木敏悟
④アルバート・アイラー・ラスト・レコーディング
⑤ソロ・コンサートノキース・ジャレット
⑥クンビア&ジャズ・フュージョン/チャールス・ミンガス
⑦リターン・トゥ・フォーエバー
⑧MJQラスト・コンサート
⑨ラ・フィエスタ・パートⅡ/チック・コリア~ゲイリー・バートン
⑩V.S.O.P.~ニューポートの追想油井正一
①インサイツ/秋吉敏子~ルー・タバキン・ビッグ・バンド
②スピリチュアル・ネイチャー/富樫雅彦
③北欧組曲/高橋達也と東京ユニオン
④マックス・ローチ4ライブ・イン・トーキョーVol. 1
⑤リターン・トゥ・フォーエバー
⑥ウェザー・リポート
⑦ジャズ・アット・ザ・サンタモニカ・シビック’72
⑧砂山/山下洋輔
⑨クロースネス/チャーリー・ヘイデン
⑩時の歩廊/ギル・エバンス他の主な批評家は、青木啓、青木和富、本多俊夫 いソノてルヲ、野口久光、岡崎正通、佐藤秀樹、悠雅彦などの顔ぶれで、やはり時代を感じますね😉
2年前の「ジャズクラブ選出」とけっこう重なるアルバムがありますね。
永井勉 さんからのコメント。
Return to Foreverは好きなんですがギターが入ってからでした
1973 – Hymn Of The Seventh Galaxy 以降です・・
時系列でギターが入っていない 1972 – Light as a feather と
1972 – Return to Forever は ほぼ却下していたんです・・アホ
しかし マイルスのアガパンを聴いたら 納得できました
1972 – 01Return to Forever ほぼワンコードでメロディーが
動いてます・・・
そうなんですよね! ジャズからフュージョンに移り変わる
最先端のサウンドを創り上げていく過程がこのアルバムから観えます・・
>ほぼワンコードでメロディーが動いてます・・・
うーむ、そうですね、たしかに!