植草⇒タモリ レコードコレクション整理の話ほか~1985年の『ジャズ批評』より

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1985年に発売された『ジャズ批評』No.52の特集は「ジャズを100倍たのしむ」。

特集タイトルどおり、見どころいっぱい、読みどころ満載な号だと思います。

特に、植草甚一さんの遺品であるレコードコレクションを譲り受けた(買い取った)タモリさんですが、忙しすぎてなかなかレコードを整理できなかったとのこと。

そこで! レコード整理係をかって出た方がいらして、その方の記事が掲載されています。なんと3年かかっても、まだ整理が終了していないのだとか。

今回は、この記事をメインに紹介した動画をアップしてみました。

コメント

イヤダローさんからのコメント。

「五分後の世界」へのレス、ありがとうございました。85年といったら、日航機墜落、山一抗争、阪神優勝、豊田商事事件、グリコ森永事件等々、物情騒然とした年でした。故宮崎学氏曰く、「関西が輝いた最後の年」。実際、関西発の事件が多いですよね。当時、河田町にフジTVがある時、正面玄関で、入り待ちしていたら、おニャン子のメンバーさんは、普通に、曙橋だか四谷から歩いて局入りしていましたよ。ファンのヒトと握手とかしてましたよ。今だったら、スモークガラス付きのワンボックスに乗せられてくるんでしょうが。まだまだ、昭和の牧歌的な時代だったんですよね。

動画では邦楽のことばかり喋りましたが、世間的にも何かとにぎやかな年でしたね、そういえば。

事件といえば、そして、おニャン子クラブといえば、日本航空御巣鷹山墜落事故もこの年でした。

おニャン子クラブの大ファンだった隣の席のやつが、川上慶子さんの写真を下敷きにはさんで授業中ずっと眺めていたことを思い出しました。

奇跡的に救助され、生還した川上慶子さんは、しばらくメディアからの注目の的でしたね。

あと、そうそう、グリコ森永事件。
これは、この年に怪人二十一面相から「終結宣言」が出された年だったと思います。とにかくキツネ目の男の似顔絵と、防犯カメラに映った野球帽の男は、三億円事件犯人のモンタージュと並ぶほどのインパクトでした。
高校の先生の家にも警察の捜査というか、事情聴取があったそうです。その先生が使用していたタイプライターが、犯人が使用したタイプライターを同じタイプだったらしく、警察は購買者を一人一人捜査していたんだそうです。

1985年の私は、土曜日にバイトして、その後『Zガンダム』を観るのが楽しみだったくらいで(笑)、実にのんびりしたものでしたが、いやぁ、こうして曲名や事件をいろいろ並べてみると、いろいろあった年だったということが分かります。

Hiromi Hasegawaさんからのコメント。

20年以上前に中古レコード屋で「50年代にアメリカに駐在していたご主人が、現地で買い集めたRCA、Decca、Capitalの(主にポピュラー)原盤を大量に残してお亡くなりになり、処分に困った奥様が故買業者に依頼したら二束三文で引き取られた」という話を聴きました。(真偽の程はわかりません)うちにはそんな希少盤は皆無ですが「サキ・コロのオリジナルをウン万円で買ったが家族には口が裂けても言えない」とか身に覚えがある方は「終活」しておいた方が良いかもしれません。

50年代の原盤が二束三文で引き取られるだなんて、そんな悲しい……。
ま、価値を知らない人にとては、単なる骨董品なのかもしれませんが……。

「サキ・コロのオリジナルをウン万円で買ったが家族には口が裂けても言えない」

これ、ジャズのレコードに限らず、趣味に情熱を燃やす男性なら、古書とか、鉄道模型とか、カメラとか、釣り道具とか、ワインとか、ゴルフ用品とか、絵画とか、古いおもちゃとか、ギターなどの楽器とか、色々とありそうですね(苦笑)。

価値のわからないところに二束三文で行きわたってしまうのであれば、おっしゃるとおり、早めに、これらのブツの行先を決めておいたほうが良いかもしれませんね。

2019 enchanさんからのコメント。

動画配信ありがとうございます。当時のフジテレビは新宿河田町ですよね? 1985年・・・日航機御巣鷹山事故、阪神優勝、つくば科学万博・・・私がJAZZを聴き出したのは翌年からでした。植草氏はミンガスやロリンズが来日した際にサシで会ってますからね。植草甚一スクラップブック、懐かしいです。コレクションが譲られた経緯は、植草さん未亡人のために周囲の人が色々動いてくれたそうです(無償ではなく約700万円で森田氏が買い取ったそうです)。その記事、チャーリー・パーカー研究、読んでみたいです。

>当時のフジテレビは新宿河田町ですよね?
そうそう、河田町でした。曙橋から坂というか階段を昇って行った小高いところにデデーン!とビルが建ち、駐車場スペースが広かったですねぇ。ここの前の道路で、よく「おニャン子」とすれ違っていた(ようです)。
この建物の出入り口のすぐ前には東京韓国学校があり、たまぁに喧嘩になりそうな一触即発的な事態にもなり(近所のゲーセンなどで)、ちょいヤバでした。

イヤダローさんの返信にも書きましたが、御巣鷹山事故はショックでしたね。後に小説家されたり映画化されたりもしましたが(山崎豊子)、事故の背後にある「陰謀論」なんかもささやかれていて、しばらくは、この事故の話題は尽きることがありませんでした。

買取額は700万円だったんですね。
5000枚だとして、単純に割り算をすると1枚¥1400。
カビ盤も含んでいることを考えると、妥当というか、それでもサイン入りやオリジナル盤もあることを考えると、安いというか。
レコードの価値はよくわからないので、わかりませーん(涙)。

哀・縁斗2008さんからのコメント。

毎朝呪文のように聞いたフレーズ「郵便番号162-88 東京都牛込局区内フジテレビ ひらけポンキッキ係」

ぎゃはははは(爆笑)!
たしかに!!!!

特に「うしごめきょくくない」は、「意味」としてではなく」サウンド」として脳内に刷り込まれています。

MrNOBUchanさんからのコメント。

この号、私も持っています。ただ実家の押し入れの中で眠っていますので、もうずいぶん見ていませんが。

今私の手元に持ってきているジャズ批評は、

◎決定版ブルーノート・ブック(全4版のうち新しい2版)
◎決定版ベツレヘム・ブック ◎JAZZアルト・サックス ◎定本マイルス・デイヴィス ◎40号アルト・サックス ◎45号マイルス・デイヴィス ◎46号ジョン・コルトレーン ◎50号モダンジャズ再入門 ◎51号これがジャズ・ギターだ ◎57号コルトレーン全セッション ◎60号ビル・エバンス ◎61号特集ハードバップ・カタログ ◎106号ジャズ・ベース・・・ですね。
SJよりももっとディープな情報が満載でオタク性が高く、社主松坂妃呂子さん(故人:以前は「松坂比呂」と名乗っておられたような)のジャズへの愛情があふれる雑誌です。
ジャズ批評のウィキを今見たんですが、松坂さんの訃報が反映されていないんですねえ・・・・

まずは、決定版『ベツレヘムブック』が気になりますね~。

私が自腹で買い始めたのは、68号の『ジャズ・ピアノ』特集からでした。ですので、上記ラインナップで持っているのは『ジャズベース』くらいです。

61号の「ハードバップ・カタログ」なんかは、けっこう気になる特集ですね。

>SJよりももっとディープな情報が満載でオタク性が高く
そのとおりですね。
さらに、原田さんが編集長になると、より一層オタク性が高まって(良い意味で)、面白かったですね。
『コテコテDELUXE』なんて別冊が出たのもこの時期でした、そういえば。

MrNOBUchanさんからの返信。

◎61号特集ハードバップ・カタログ(昭和63:1988年7月刊、半年後昭和は終わりました)を開きますと、「ハードバップ・ベーシック・コレクション30選」という企画があり、三十枚のアルバムが並んでいます。

参考までにアルバム邦題を掲載順(=録音順)に掲げますと、

1.「ディグ」 2.「バードランドの夜」 3.「ウォーキン」 4.「ブラウン&ローチ」 5.「ホレス・シルバー&ジャズ・メッセンジャーズ」 6.「ボヘミア・アフター・ダーク」 7.「ジャッキー・マクリーン・クインテット」 8.「リトル・ジャイアント」 9.「ラウンド・アバウト・ミッドナイト・アット・ザ・カフェ・ボヘミア」 10.「サキソフォン・コロッサス」 11.「グルーヴィー」 12.「リー・モーガン Vol.3」 13.「モンクス・ミュージック」 14.「オーヴァーシーズ」 15.「ザ・サーモン」 16・「ブルー・トレイン」 17.「ビレッジ・ヴァンガードの夜」 18・「クール・ストラッティン」 19.「サムシン・エルス」 20.「モーニン」 21.「LD+3」 22.「ケリー・ブルー」 23.「ブルースエット」 24.「ブローイン・ザ・ブルース・アウェイ」 25.「フュエゴ」 26.「ミーツ・ザ・ジャズテット」 27.「ソウル・ステーション」 28.「フル・ハウス」 29.「ミッドナイト・ブルー」 30.「ザ・サイドワインダー」
となっています。
誰がリーダーを務めたアルバムかは、雲さん他ここにお見えのみなさまには釈迦に説法ですが、この中で知名度が一番低いと思われる 6.はケニー・クラーク(ds)のリーダー・アルバムで、キャノンボール兄弟の記念すべき初録音セッションの記録です。

ありがとうございます!

たしかに「6」は、知名度低いというか、私も聴いたことありませんでした。

ただ、それ以外はオーソドックスかつ王道ですね!

ハードバップって何?と問われれば、定義をくどくど説明するよりも、この30枚のリストを見せたほうが早そうですね(笑)。

サンジョルディさんからのコメント。

【雑誌『ジャズ評論』3月号:特集「みんなで選ぶジャズ・ドリームバンド」、あるある】

この度、ジャズ評論家・ライター50名、読者50名で、ジャズ・ドリームバンドを選出しました。(編集部)

【何故か切ないジャズ・ドリームバンド部門】

<トランペット>
ケニー・ドーハム

<アルトサックス>
ジャッキー・マクリーン
ソニー・レッド

<テナーサックス>
ティナ・ブルックス

<ピアノ>
ソニー・クラーク

<ベース>
ブッチ・ウォーレン

<ドラム>
ドナルド・ベイリー

【とにかく元気なジャズ・ドリームバンド部門】

<トランペット>
クリフォード・ブラウン
フレディ・ハバード

<アルトサックス>
キャノンボール・アダレイ
ルー・ドナルドソン

<テナーサックス>
ジョニー・グリフィン
ジョン・コルトレーン

<バリトンサックス>
ペッパー・アダムス

<ピアノ>
オスカー・ピーターソン
マッコイ・タイナー

<オルガン>
ジミー・スミス

<ギター>
ウェス・モンゴメリー

<ベース>
ジョージ・タッカー

<ドラム>
アート・ブレイキー
マックス・ローチ

【住民の通報で警察が来ましたドリーム部門】

<トランペット>
マイルス・デイヴィス(with ワーワー・ペダル)

<コルネット>
バディ・ボールデン(デカ音チャンピオン)

<アルトサックス>
阿部薫
アンソニー・ブラクストン

<テナーサックス>
アルバート・アイラー
ガトー・バルビエリ

<バリトンサックス>
ロニー・キューバー

<フルート>
ローランド・カーク(鼻)

<ピアノ>
セシル・テイラー
山下洋輔
ドン・プーレン

<オルガン>
マイルス・デイヴィス

<シンセサイザー>
サン・ラ

<ギター>
高柳昌行

<ベース>
チャールス・ミンガス
アミン・アリ

<ドラム>
ミルフォード・グレイヴス
森山威男

<パーカッション>
アート・アンサンブル・オブ・シカゴの人たち

えらいこっちゃ!!((;OдO))ブルブル

サンジョルディさんからの返信。

これらの人々をどこかに集めて、演奏してもらいたいものですね😵‍💫
<オルガン>マイルス・デイヴィス😝

逮捕されそうです😱

Ken Konishiさんからのコメント。

レコードのカビはやっかいなんですね。カビ菌ですから、他の盤にも悪影響を与えます。あとカビの臭いには辟易したものです。レコードは管理が大変ですね。

カビの生えたレコードは見たことがないんですが、想像するだけで凄そうですね……。

カトウシュンさんからのコメント。

市岡仁さんの本を探しているのですが見つからないんですよねぇ(^_^;)
休みの日に中古本屋に行って探したいのですが、立て込んでて探しに行けないのでネットで探す日々が続いております。
高野さんの借りパクされた本が回り回って復刊に繋がらないかなぁと思っております。

同感です。
復刊されないかなぁ。

サンジョルディさんからのコメント。

【最強の<ブルーノート>リーダー・デビューアルバム、あるある】

現在、巷で流行っている<最強のデビューアルバム>を、ブルーノート初リーダー作で考えてみました。

ジミー・スミス『ア・ニュー・サウンド・ア・ニュー・スター』(56年録音)

リー・モーガン『インディード』(56年録音)

フレディ・ハバード『オープン・セサミ』(60年録音)

ハービー・ハンコック『テイキン・オフ』(62年録音)

ベビー・フェイス・ウィレット『フェイス・トゥ・フェイス』(61年録音)

ピート・ラロカ『バスラ』(65年録音)

ウォルター・デイヴィスJr『デイヴィス・カップ』(59年録音)

ティナ・ブルックス『トゥルー・ブルー』(60年録音)

ジョン・コルトレーン『ブルー・トレイン』(57年録音)

ウェイン・ショーター 『ナイト・ドリーマー』(64年録音)

J.R.モンテローズ『J.R.モンテローズ』(56年録音)

ドナルド・バード『オフ・トゥ・ザ・レイシス』(58年録音)

ハンク・モブレー『ハンク・モブレー・カルテット』(55年録音)

ジョー・ヘンダーソン『ページ・ワン』(63年録音)

*ただし、ジャズマンは、リーダー・デビューアルバムだけでなく、サイドマン・デビューアルバムも、とても重要であることを付け加えておきます😃

あと、サブーの『パロ・コンゴ』もねw

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サンジョルディさんからの返信。

サブーとは、しぶー いです😅

陽子 山本さんからのコメント。

カシオペアとか、ザ・スクエアとかも、よく聴いてました!!