セシル・テイラーの『ルッキング・アヘッド』(コンテンポラリー)を紹介した動画をアップしました。
セシル・テイラーにしては珍しく(?)、MJQ(モダン・ジャズ・カルテット)風な編成で、この頃は「まだ」4ビートの枠内にとどまっています。
それだけに、フリージャズ・アレルギーの方にとっても聴きやすい内容なんじゃないかと個人的には思っているのですが……。
コメント
高松貞治さんからのコメント。
高野雲さん、『幻の名盤読本』私も入手しましたよ!傷も破れ、書き込みのない物を買いました。
ペラペラめくってみると、幻の名盤と言われてもですが、今ならCDで簡単に手に入るのにと思いました。レコードのオリジナル版だから幻なのかなと思うした。オリジナル版は普通と違い今でも高値で取引されていますしね。また、粟村政昭がいろいろしゃべったり書いたりしていますね!これはもう一つの『新・幻の名盤読本』を今、手元にないから、買うしかないですね!これはこれで、これからじっくり読んでいくつもりです!
おお、それは良かったですね!
今、簡単に手にはいるものが、当時は「幻」だったんだものも多く、なかなか興味深いです。
高松貞治さんからの返信。
ジャズ批評最新号買いましたよ!高野雲さんはやっぱりミンガスのアレでしたね!パーカーの未発表音源も取り上げてましたね!ペラペラめくってみたら、アート・ブレーキ&ジャズメッセンジャーズのアルバムが多いような印象がありますね!これから時間をかけて読んでみます!
えっ、もう発売されていたんですね?!
じゃあ、そろそろ掲載誌、届く頃かなぁ。
はい!ミンガスのアレです(笑)。
イヤダローさんからのコメント。
おっしゃるように、looking aheadは、セシル・テイラーのアルバムのなかでは聴きやすいですよね。フリージャズが苦手な方でも、このアルバムは聴けると思います。ソロで弾いてるアルバムは、もっとアヴァンギャルドですから。確か山下洋輔氏にも影響を与えたヒトじゃないかな?
山下洋輔はセシル・テイラーが来日したら、当時のトリオのメンバー3人で新潟公演にまで行ったりしていますからね。
で、その時のことを「セシル・テイラーとの蜜月」というタイトルの中編エッセイも書いていました。たしか、『ピアニストを笑え!』に収録されていたと思いました。
博 橋本さんからのコメント。
「タイピスト風」「アーチー・シェップはおまけ」のフレーズを良く覚えています。
雲さんのおっしゃる通り、当時は入手不可能だったり聴くことさえ難しいレコードだらけでした。
故に「喫茶○○に行けば▲▲が聴けるぞ」「とか××も有るぞ」の噂を頼りに都内のジャズ喫茶へのお遍路が続きました。
音源は無いけれどせめて文字だけでも情報をという私には粟村さんの解説は必須教材でした。TAKESI0506さん。約束のモンクの解説はもう少しお待ちください。
『ワールド・オブ・セシル・テイラー』の「アーチー・シェップはおまけ」には、少しのけぞりました(笑)。
まあ、言われてみればそうかもしれませんけど、デビューしたての若者が一生懸命、しかもセシルの世界に歩調を合わせて、けっこう猛々しく吹いているので、粟村さん、大目に見てやって~と思いました(笑)。
あそこに行けば「××が聴けるぞ!」という情報は、当時は貴重だったんでしょうね。
けっこうジャズ喫茶にとっても「売り」になっていたのではないでしょうか。
私も、トランジションの『ジャズ・アドヴァンス』が「幻」だった頃に学生だったら、遠出してでも、入荷したジャズ喫茶を訪れていたかもしれません。
こういう情報に対する(良い意味での)飢餓感や、実際にそれを求めて行動することによって、同じ音源でも何倍も吸収度が違うんじゃないかと思います。
私も、まだジャズに入門したての頃は、油井さんなどの評論家の文章を読みながら、「どんな音なんだろう」「どのような内容なのだろう」などと想いを馳せ、バイト代がはいったら買うぞ~!なんて思いながら、給料日を待ちわびていたものです。
そしてようやく手に入れた目的のアルバムは、むさぼるように聴きました。
たとえ、当時の感性では「よくわからない」と思っていたとしても、買ってしまった以上しかたないから、元を取ろうと我慢して聴いたものです。
ところが、だんだんアルバムの枚数が増えてくるにしたがって、だんだん、そのような「仕方ないから貪り聴き」をすることが無くなってきました。
およそ1000枚を超えたあたりから、「うーん、今日は何を聴いていいかわからない」状態になったり、「何を聴こうかと考えているうちに、結局ジャズは聴かずに他の音楽を聴いていた」なんてことも。
いかんいかん、ですよね。
「肥った豚よりも痩せたソクラテス」という言葉を思い出しました(苦笑)。
TAKESI0506さん⇒博 橋本さん
お手数をおかけして申し訳ありません。お待ちしています。
65年のスイングジャーナルにルッキン・アヘッドのレコード評が載ってます。評者はあの中村とうようさんです😅 評点は4星半でした。
セシル・テイラーが気の毒な人だとすれば、それは彼がピアニストだという点においてである。もし彼がサックス奏者だったら、きっとドルフィーやオーネットのように吹いたに違いないし、そうすれば、今彼がうけているようなさまざまな誤解をうけなくてすんだろう。
ジョー・ゴールドバーグの新著で、セシル・ライラーの項にジェームズ・ボールドウィンの言葉が引用されている。「黒人のシャベリ方を白人がすぐに真似るものだから、黒人はたえずシャべリ方を変えて行わなければならない。音楽も同じだ」というのである。ゴールドバーグはテイラーをこの言葉にあてはめる。しかしピアノはドルフィーのような「馬のいななき」の音を出すことはできない。それでテイラーはストラヴィンスキーやバルトークをジャズとまぜあわせた男だという誤解をいつもうけねばならなかった。
だが本当は彼はピアニストだったからこそ面白いのである。ストラヴィンスキーなどを愛聴したことがあるのは事実だし、エリントンの影響、ブルーベックの影響といったさまざまな要素が入り込み、冗舌な彼の音楽はモンドリアンの絵のような装飾性を感じさせる一面ももつ。スティーヴ・レイシーのソプラノがアール・グリフィスのヴァイブにかわったこの58年の演奏では、音をオブジェ的に扱うテイラーの姿勢が明確にあらわれる。だから「誰々のソロはよく歌う」とか「歌わない」といった聞き方でしかジャズを聞けない人はこのレコードを聞かない方がいい。このレコードの欠点を探すなら、グリフィスがテイラーほどドライになりきれなかったことと、ベースのニードリンジャーが毎度ながら少々リズムが悪いことだろう。しかしテイラーの代表作であることは間違いない。定価は1800円になってます。1965年(昭和40年)といえば私は小学校3年生で、少年マガジンやサンデーが50円でしたので、LPレコードがいかに高価な贅沢品であったかがわかりますね😢
少年マガジンの当時の目次を見ると「ワタリ/白土三平」「黒い秘密兵器/一峰大二」「ハリスの旋風/ちばてつや」「丸出だめ夫」「宇宙少年ソラン」などの、なんとも懐かしい作品が並んでます😇
椿林太郎が主人公の『黒い秘密兵器』は、なぜか読んたことがあります。
生まれる前の古い漫画なのに……。
なるほどね~。
>音をオブジェ的に扱う
たしかにそうですね。
>「誰々のソロはよく歌う」とか「歌わない」といった聞き方でしかジャズを聞けない人はこのレコードを聞かない方がいい。
個人的には、私がテイラーのピアノは「歌っている」と感じていますが(「踊っている」とも感じている)、世間一般の「歌っている」は、(聞いてる自分が)口ずさみやすい「めろでぃー」なのかどうかだと思うので、きっと中村とうよう氏は、演歌歌謡メロディおっさんを念頭に置いて書いたのではないかと思いました。
TAKESI0506さんからの返信。
私がセシル・テイラーを初めて聴いたのは、コンキスタドールかユニットストラクチャーズかどちらかだと思いますが、何か混沌としてしまって、よくわからなかったというのが率直な感想でした😥
それに比べると「ルッキンアヘッド」や「ワールド・オブ・テイラー」は親しみの持てるレコードですね。この“親しみの持てる”云々というのは、幻の名盤読本の「ランズ・ディープ/セロニアス・モンク」の粟村さんの文章より拝借しました😂鍵谷さんは74年のセシル来日時に、楽屋に乱入して😁会話をしたそうですが、セシルは牛乳、りんご、バナナの食事中だったので、そんな軽食でこれからの演奏は大丈夫か?と聞くと、「運動選手も試合前は大食いしない、ぼくもこれから運動をするんだからね」と言ったそうです。
セシルが好みそうな詩人の話をすると話がはずんできたので、調子に乗ってマイルス、アーチー・シェップ、ファンク、ジャズの半文化的意義、ジャズ音楽の社会的効用……などと矢継ぎ早に質問すると、そんなことはまったく興味ない!というような、さっきまでのおだやかな物静かな表情がガラリと変わってしまったのには困ってしまった、ということです😁
博 橋本さん⇒TAKESI0506さん
困惑する鍵谷さん😄
『丸出だめ夫』の同級生の名前が「ハナオカ ジッタ(表記は失念)」ということを何故か今でも時々思いだします😅67年~68年頃にオランダの女流リトグラファーの描くセシル・テイラーやカーラ・ブレイ、マリオン・ブラウン、ドン・チェリーといった面々の肖像をジャケットにしたfontanaから出た日本語タイトル<フォンタナ・ニュー・ジャズ・シリーズ>もありましたね。
『セシル・テイラーの芸術』と題された “NEFERTITI, THE BEAUTIFUL ONE HAS COME” もSJ誌上に取り上げられていました。粟村さんだったかの記憶はありません。
これが私の2枚目のセシル・テイラーです。
これは『カフェ・モンマルトル』が2枚組CDになった時の2枚目でしょうか?
>これは『カフェ・モンマルトル』が2枚組CDになった時の2枚目でしょうか?
コンプリート盤収録の曲順は、分散収録LPをそのままガッチャンコと合体させた流れではないので、むしろ、CDだと1枚目のほうです。
個人的に、もっとも印象的な《ホワッツ・ニュー》や《レナ》がディスク1に収められており(順序が逆)、そして、ディスク2は「カフェモンマルトル」ではなく「ゴールデン・サークル」での演奏も含めたボーナス音源が中心だったと思います。
博 橋本さんからの返信。
そうですね。『ホワッツ・ニュー』『レナ』ですね。私は単独でこのレコードを先に買っていました。
永井さんの悩みの種はむしろこの2曲あたりは薄められている様に思えるのですが?
当時アメリカの海賊盤LP で60年台のテイラーが直球でエリントンの『Thing’s Ain’t What They Used to Be』をアーチー・シェップを加えて演奏しているのがありました。
単純にエリントンのメロディーとテイラーのピアノを重ねて聴いていたままの頓馬な耳には『ホワッツ・ニュー』『レナ』も同じ様に重なりました。
TAKESI0506さん⇒博 橋本さん
<フォンタナ・ニュー・ジャズ・シリーズ>といえば、ニューヨークコンテンポラリーファイヴの「Consequences」というアルバムがありました。
粟村さんもジャズレコードブックの中で「前衛ジャズが天から降った如くにジャズ界に出現したのではない――という過渡期の姿を記録したものとして貴重な一枚なのだ」と絶賛して、巻末のジャズレコードライブラリー150選の中にも入ってます。
実は、丸出だめ夫の漫画版についてはほとんど記憶にありません。ただあの頃、実写版も放映されていて、だめ夫のお父さん(丸出はげ照😅)を十朱幸代の父君が演じていたのは覚えています。
博 橋本さん⇒TAKESI0506さん
十朱久雄さんですね😀
Consequences 邦題『帰結』でしたね。あのシリーズはなんだか格好いいけど気取ったタイトルでした😅
Jさんからのコメント。
ルッキングアヘッド ジャズ喫茶で 聴いてるはずなんですが ユーチューブで 改めて あ これ パウルクレーの絵画で 流れている件のものでないか.. クラシックは 一通りシンフォニーは 聴いて さあいよいよマーラーに 一番から取り掛かろうと思った矢先ジャズに 戻ってしまい それきり.. これは ジャズ 最後のマーラーかも セシル テイラー ま なんと延々続く導火線のように 道連れする雲マスター!
J
さきほど、「大山」の純米吟醸が手にはいりました。
セシル・テイラーと日本酒、意外と合うかもしれませんね。
今度、焼き鳥(塩)と日本酒しましょう!
Jさんからの返信。
日本酒合いそうですね~ 名にきこえし 銘酒ですね では 対抗して 三重の隠れ銘酒 八兵衛で 乾杯!
いいっすねぇ~!
永井勉さんからのコメント。
セシルテーラーの曲は難解でなかなかついていけません・・・m(__)m
でも 1955 – Jazz Advanceと1958 – Looking Ahead!
はとても聴きやすい作品ですね・・・m(__)m
あと1976 – Dark To Themselvesもなんとかついていけるかな、いけないかな
という感じです・・・・・?????
しかし、いつかは 1962 – live at the cafe montmartreに
ついていけるような立派な人間になりたいと思います・・・m(__)m・・・WWW
立派な人間……(笑)。
たしかに難解かもしれませんが、楽器人間特有の「分析聴き」をいったん放棄してみると良いかもしれないですよ。
ぼーっと聴いててガツーンと「来たーーーーーっ!」となる、惚け(呆け)聴きもけっこう侮れないような。
時々、ジャズはよく分からないし、ジャズという音楽はあまり聞かないけれどもセロニアス・モンクだけは何故か好き(ソロ・モンク率高い)という人がいますが、そういう人は、きっと「分析聴き」してモンクのことを好きになったんじゃないと思うので。
永井勉さんからの返信。
すべておっしゃる通りです・・・W
そうなんです プログレ好きな事が邪魔をしているのかもしれませんね
分析聴きなんです・・・m(__)m
中学・高校とギターを独学で練習して、とにかくテープが擦り切れるまで
耳コピしていましたね・・・W
譜面も読めないし、誰かに教えてもらった事は一度もないです・・・m(__)m
だから、目の前にある難しい曲の分析から入ります・・・m(__)m
そして体得したいと考えてました・・・m(__)m
だからこそ セシルテーラーは難解なんです・・・
しかし 歳をとって脳みそが緩くなってしかも酒を飲みながら夜遅く聴くと
これがいいんですよね~~~笑
でも、朝起きるとこんな規則性のない音楽のどこがいいのと感じるんです・・・m(__)m
こんなことの繰り返しが今です・・・m(__)m
酒飲み聴きでいいんじゃないんですか?(笑)
まさか、ギターでセシル・テイラーできるわけじゃないし。
だったらむしろ、マーク・リボーをやって欲しいでーすw
永井勉さんからの返信。
モンク菌のせいであと数時間でモンクゾンビなるかもしれない永井です・・・m(__)m
私、雲さんが思っている通り常識人じゃないんで
明日できますよ・・・W
高校生の時にプラスのドライバーでピッキングしたり
スライドプレーしてましたよ・・・・・・W
ギター投げはまだ2回しかしていません・・・m(__)m
こういう変態性を持ったプレーはいいですねえ~~~
ウッドストックでピート・タウンゼントがギターを叩きつけて壊した
シーンを忘れられません・・・m(__)m
charという日本のギタリストはアンプのスピーカーに向かいギターをヘッドから
突き刺します・・・m(__)m
そしてジミヘンはウッドストックでギターにガソリンかけて燃やします・・・
凄くないですか・・・・・・W
もしかしら変態屋さんと壊し屋さんと勘違いしてますよね・・・すいません・・・
奥さんの苦労と苦悩がよく分かりました(爆)。
くまが集う喫茶店さんからのコメント。
僕はレイシー入りの
『ジャズ・アドバンス』と
ジャケットがカッコいい
『ラブ・フォー・セール』
が好きですが
これもイイですよね
(^o^)
『ラブ・フォー・セール』もいいんですが、
硬派気取りで突っ張ていた20代の頃は、
「聴かず嫌い」でした。
こんなジャケット、セシルじゃねぃやい!(涙)って。
でも、ジャケット効果で、(他のアルバムよりは)売れたみたいですね。
くまが集う喫茶店さんからの返信。
『リトル・リーズ』って曲の
テーマ部分の超絶技巧?
変なシンバルワーク僕は『2重縄跳び』と呼んでます
(^o^;(笑)
ほんとだ、確かに!
まさに2重飛びですね。
Tommy Jobimさんからのコメント。
“Lookin Ahead” は、セシル・テイラーの初期作品ということで、60年代後半のBlueNote盤から聴き始めた小生にとっては、今一つでした。
同時期のコンテンポラリー・レコードの愛聴盤としては、オーネット・コールマンの初リーダー作 の”Something Else !!!! “を未聴の方にはお勧めします。ハードバップの進化系(フリージャズの前哨戦)として、また自作曲もいいので、高校時代は愛聴していました。当初はオーネットは、作曲家として曲を売り込みに行ったという記事を読んだ覚えがあります。
レスター・ケーニッヒの慧眼と録音の良さ(Roy DuNann)に感謝です。
増田雄斗さんからのコメント。
コメント失礼します!アルトのWessell”warmdaddy” Anderson についての動画が聴きたいです!
Nisizaki daikiさんからのコメント。
生前、常に進化していた彼が今も生きていたらどんな音楽を演奏していただろうといつも感じます。それはドルフィーなどにも感じます。
早春さんからのコメント。
少し前にCecil TaylorとMary Lou Williamsの“Embraced”を購入しました。怒涛のようなテイラーと、とてもスピリチュアルなウィリアムスが創り出す演奏には感動しました…。
明日から学校も休みなので、“Looking Ahead”も聴いてみます。
素晴らしい!
今、今年、このアルバムを買った高校生が日本に何人いるのだろうか?!(1人?
?)
そして、これを聴いて感動した高校生が日本に何人いるのだろうか?!(1人?
素晴らしい!
早春さんからの返信。
多分一人ですね。私がアマゾン最後の在庫を買っちゃったので(笑)
そして、早春さんが買った後のAmazonの残りの在庫のお値段は、
19,780円!!😱
(2022年2月25日現在)