徹底先生 レニー・トリスターノとその弟子ソニー・ダラス

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MrNOBUchanさんから、このようなコメントをいただきました。

レニー・トリスターノは、1964~1965年にかけ、NY州パロアルトの自宅に作ったスタジオにベース奏者ソニー・ダラス(リー・コニッツの傑作アルバム「モーション」にも参加しているベース奏者です)を呼び、デュエットで私的に何曲も録音していました。トリスターノの没後も、この録音テープはトリスターノ家に秘蔵されていましたが、1993年、トリスターノの娘キャロル・トリスターノがドラムを叩き、テープの音源(ピアノとベースのデュオ)にオーヴァー・ダビングすることでピアノ・トリオ形式に仕立て直して発表しました。「ノート・トゥ・ノート」と題されたアルバムです。
キャロルのドラム自体は、徹底してリズム・ボックスに徹している感じで何ら面白みはありませんが、父やダラスの演奏にマイナス因子とならないよう、黒子に徹し切ったと思えるドラミングです。それにしても、レニー・トリスターノのピアノは、「天上天下唯我独尊」、つけ入るスキのない演奏ですね。

おお、興味が湧いた!
「ノート・トゥ・ノート」。

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なんでも、この作品は調べてみると「もし(私の死後に)発表するのであれば、リリースする前に、ドラムをオーヴァーダビングしてからにしなさい」とトリスターノによる指示が残されていたのだとか。

うーん、なぜ最初からドラマーとやらなかった?!
理想とするドラマーがいなかったから?
いろいろと妄想がめぐり、謎が謎を呼びますが、彼の「実験」に寄り添ったベーシストがソニー・ダラスというのが興味深い。

ということで、この録音につきあったベーシスト、ソニー・ダラスについて語りたいこともあったので、動画をアップしました。

ソニー・ダラスといえば、MrNOBUchanもお書きになられているとおり、リー・コニッツとエルヴィン・ジョーンズによるピアノレストリオ『モーション』での堅実なプレイが印象的ですが、逆にいえば、このアルバム以外のダラスのプレイってあまり知らない……。

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しかし、彼はトリスターノの忠実な弟子であり続けたのですね(『モーション』を録音した頃のコニッツは既に師匠のトリスターノの元を離れていた)。

リー・コニッツの評伝『リー・コニッツ ジャズ・インプロヴァイザーの軌跡』(アンディ・ハミルトン/著、小田中裕次/翻訳)によれば、ソニー・ダラスはフットボールの選手でもあったとのこと。
なんだかあまり想像が出来ない……。

コメント

MrNOBUchanさんからのコメント。

私の投稿で一動画を作っていただき、まこと恐縮の至り、ありがとうございました。昨日雲さんの投稿を拝見して、レニー・トリスターノのソロ・コンサート(1965年10月31日、於コペンハーゲン、チボリガーデンズ・コンサートホール)を記録したDVD(全10曲:映像はモノクロ)を、実に久しぶりに探し出し、じっくり見直しました。全く、誰にも似ていない、孤高のピアノです。
さらに動画のバックに、かつてジャズ評論界で物議をかもした?「メエルストルムの渦」が登場したり、トリスターノがキーノート・レーベルに録音した音源のCDジャケットが現れ、そういえば久しく聴いていなかったなあ、と思いました。今から聴きなおそうと思います。

素晴らしい投稿のお陰で、動画が作れました。
感謝です。

キーノートのトリスターノは、別テイクがいっぱい入ってはいるものの、聴きやすいですね。いちばん気軽に聴いているトリスターノのアルバムかもしれません。
他のアルバムは、もちろん良いんですが、聴く前の「気合い」が必要なんですよw

高松貞治さんからのコメント。

今回の動画で紹介していたレニー・トリスターノのCD 確かに、品切れですね。3000円代で買うことができますが、私はなるべく新品を買うことにするので、今回は買うかどうか悩んでいます。

永井勉さんからのコメント。

レニー・トリスターノはキングクリムゾンの
ロバート・フィリップです・・!!
レニー・トリスターノが1956.Lennie Tristanoで奏でる
Turkish MamboとかBecomingのような幾何学的な音の羅列は
ロバート・フィリップの創ってきた音楽ととてもよく似て
います・・・m(__)m
ロバート・フィリップがレニー・トリスターノを
参考にしていたと感じてます・・・
Turkish Mambo

キングクリムゾンのRed

両者ともあんまりブルース臭さを感じないのですが
ブルース感が薄いからこそ独自で尖った音楽に聴こえてきます!!!

なんとなくですけど、永井さんからは、

>レニー・トリスターノはキングクリムゾンのロバート・フィリップです・・!!

というような意見が来るんじゃないかと漠然と予感してました。なぜか。

で、

>ブルース感が薄いからこそ独自で尖った音楽に聴こえてきます!!!

うん、納得です。

永井勉さんからの返信。

どうだ!!と思い書き込みましたが
先読みされてました・・・m(__)m
まだまだ浅い自分に・・・喝・・・W

いやいや、このような切り口で書いてくれるのは永井さんだけです!😀