ジャズ評論家の「役割」とは?(私感)

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飛田野正人さんから、こちらの動画のコメント。

複雑な心境で拝見しました。
JAZZ評論家というもののあるべき像って何なのかな?と疑問に思いました。
「自分が良いと思うJAZZの音楽の魅力を最大限に生かす」というのが仕事なのか、
「自分が良いと思うJAZZの音楽を聴きながら、そこからインスパイアされた秀逸な持論を表明」するのが仕事なのか。。。
前者は音楽論、後者は随筆。どちらもJAZZ評論家はやるべきだと言われてしまうかも知れませんが、
僕からするとそこが曖昧にされ過ぎだから、「矛盾があってもいいんだ」となる気がしてしまうのですが。
どうでしょうか?
ああ、何かでも、分からないなぁ。。。それだと窮屈かも知れませんね。

そうですね、「JAZZ評論家というもののあるべき像」とは?!

私も、このコメントを拝読するまでは、真剣に考えたことはなかったのですが、これを機に考え、話し、動画にしてアップしました。

動画では「遣唐使」みたいなことを言っていますが、評論家本来の「役割」とは、私の場合ですが、「舶来文化の伝道師」だと思うんですよね。

皆さんはどうお考えですか?

コメント

高松貞治さんからのコメント。

私が知る限り、大学教授や学者は音楽に興味はないと思います。私が知っている大学教授は論文や本を書くのに忙しく音楽は全く無視というか、雑念に思えるので、意図的に避けていましたし、個人名を上げると、司馬遼太郎さんは生まれついての極度の音痴で、どんな音楽を聴いても雑音にしか聞こえないので音楽とは全く無縁でした。大きな仕事をしてきた学者はそれが当たり前で、大学教授では音楽は全く縁がなく、批評家になったとしてもクラシックのほうに行くのが普通です。それが鍵谷幸信はジャズを選んで批評家になった珍しいパターンなので、本業の大学の英語がおろそかになってしまったのか、何を血迷ったか、ジャズの本や批評を書き始め、寺島靖国さんも鍵谷幸信に夢中になっていましたし、当時のジャズでは鍵谷幸信が何故かオピニオンリーダーになっていたのではないかと思いました。それはありがたいと思う人もどうかと思いますが、当時から鍵谷幸信のうわべだけのジャズ批評だと動画を聴く限りみんなわかっていると思います!

おっしゃることはごもっともだと思います。

今となっては、先生の無知蒙昧っぷり(?)が、多くのジャズファンの間ではスタンダードな認識になっているとは思うのですが(少なくとも、コメントをくださる方の中では)、当時はどうだったのかな?というのが、最近の個人的興味です。
けっこう信者が多かったのではないかと。
だとすると、現在のジャズ好きの人口は当時よりは減っている感があるとはいえ、多くのジャズファンのリテラシーは上がってきているのではないかと思うのですが、いかがでしょうか?

個人的には、主張や好みは違えど、その「フェイク臭ただようキャラクターの魅力」は、親交のあった寺島氏に受け継がれているように感じていますし、頭の回転の速い寺島氏のこと、自ら進んでトリックスター的な役割を買って出ている気がしてなりません。

違いがあるとすれば、鍵谷先生の場合は、そのことに無自覚だったこと。その一方で、寺島さんの場合は自覚的に、ある種の「極論困ったちゃん」の役割を演じているところにあるんじゃないかと睨んでいます(笑)。

daodaoさんからのコメント。

横レス 失礼いたします。

鍵谷氏がスイングジャーナルにデビューしたときのことは薄っすらと憶えています。当初は慶應の教授(助教授?)がジャズ愛を熱弁してくれるということで歓迎されていました。その躁的な饒舌体と、従来のジャズ評論家にはなかったアカデミズム風味が、面白がられ、誌面を活性化していたことは確かだと思います。けれども、編集者や読者におだてられて増長していったのでしょうか、次第に傲慢の気配が漂うようになり、そのジャズ鑑識眼の独善性もあいまって、生暖かくウォッチされる対象になっていきました(少なくとも私はそうでした)。

もしかしたら、鍵谷氏は植草甚一になりたかったのかな?

情報ありがとうございます。

最初は誌面の「新しい風」的な存在が、持ち上げられていくうちに、だんだんと大学教授独特の本性というか気質(?)が露わになってきたという感じなんでしょうね。

たぶんdaodaoさんが当時「生暖かくウォッチ」されていた目線と、今の私が氏がかつて書かれたテキストに向ける眼差しは同じなんじゃないかと思います。
「トンデモさんにも一分の愛を」(笑)。

Ken Konishiさんからのコメント。

鍵谷先生の文章も難しかったですが、間章氏の評論も厳しかったですね。カンフル剤と言えばそうなのですが、難解すぎて脳みそが疲れましたね。

カンフル剤どころか、劇薬だったのかも(笑)。

Kawai Andyさんからのコメント。

鍵谷さんの評論スタイルの「好き嫌いでなく、良し悪しを語るべき」と云うのはクラシックの宇野功芳先生と似てると思いました。

「良し悪し」の客観的な基準が分からず、頭をぼりぼり搔いています……😖

Kawai Andyさんからの返信。

そうですよね、多分、良し悪しを語れるのは演奏家本人の領域の気がします。

そして気に入るか気に入らないかは皆んなが語れるような気がします。

喧々諤々とやり合うのも楽しいです(笑)ww

御駄賃取郎さんからのコメント。

私も同感です。宇野功芳さんも私はかなりエキセントリックなお方に感じておりました。。私は「良し悪し」はフアンの数だけあるとおもいます。

なぜジャズ評論家が必要か?と考えると、「俺はジャズが好きだが、一体ジャズの何に惹かれるのだろう?」と思うからだと思います。そして自分の経験を重ねるにつれ自分の好みが見えてくると思うので「~~を聞け!」ということはまちがっても他人様にはできません。

そういう人には「・・余計なお世話だわ!「。自分の恋女房を自慢するようなみっともないことすな!」と、へそを曲げるだけです。どんな駄盤?であろうとも、ジャズ喫茶で集中してきくなら強烈な印象が残る場合もあるのであくまでも人の好みは十人十色なので「パーカーをきけ!」という人に対しては「不信感」?「警戒心」?が働いてしまうのです。。

某地方のジャズオーディオ有名店のマスターも、今やあまりに「名士」「有名人」になりさがり?もう自分自身で「・・もうほっといてくれよ・・」とおもっているのかもしれず、あの敬愛する寺島さんにしても同じではないかなあ・・と思います。「批評することと、「自分でつくること」はまったく別次元であることは、多くの有名評論家などが企画制作したCDをならべてみれば明白ではないでしょうか?「あ?やはり本音はこうなのね?」としか思いません、私は。

御駄賃取郎さんからのコメント。

マスターのお説に全面的に賛同します。また、ご紹介された村井さんの本はまさにベテランファンにこそおすすめしたい名著だとおもいます。(が、アマゾンの読者評には意外とアンチ評が多い)やはりベテランフアンになりますと(・・もうこれだけあれば十分だ。)と自分の道をみつけてしまってあとはそれをきわめることに専念したい?と思うファンも多いのかもしれませんね?(自分はそうです。  いまさら嫌いなアーティストをむりしてきくよりはハード・バップ期の買えなかったレコードを1枚でも多く聞きたい。という気持ちのほうが大きいです。

やはり「あの頃のハード・バップ」のほうが黒人たちの目覚め、意気込みのような勢いが感じられ、今のハード・バップよりは濃密感を感じます。

それと私はもし評論家という職業が実在するなら、せめてこの先10年でいいから「ジャズの未来はどうなる?」と
おしえてもらたいと強くおもっています。

 「あなたの代表作は何ですか?」と聞かれ「・・次回作です。」と答えたのはチャップリンですが、これもかなりの誤解、拡大解釈で物議を呼びましたね。 いわゆるクリエイターと言われる人の大半はこれを支持しましたが、一方、(そんな考えは一般社会では通用しないよ。次の仕事はこないよ。)という意見も多く、(うそでもいいからこれだけのことをなしとげたのだ、と説得し納得させなくてどうすんの?そういうのもクリエイターの能力ではないのか?)との論争がありましたが、私は後者の立場でした。。だから、レコードのライナーノーツには批評はいらないのです。買った人がさらに楽しめるように褒めまくるのです。

私がこちらを知ったのは、まさに寺島さんとのネット番組を聴き(新しい感覚の方だなあ・・)と高野マスターに興味をいだいたからでした。そして、まさに想像した以上のお方でした。。m(_ _)m

ええ?! あれを聞かれたんですかぁ、恥ずかしいなぁ。

村井さんの『あなたの聴き方を変えるジャズ史』は、動画でも語ったとおり名著だと思いますし、10年後くらいには、その後のジャズの動静も加筆したアップデート版も出してほしいと思っています。

素晴らしい本なのですが、ただ、ただ、唯一の不満は、タイトル(涙)。

なんだか、フォレスト出版チックというか、PHPやディスカバートウェンティーワンチックというか、「あなたの会社が●●日で変わる」みたいな、なんつーか、軽い自己啓発ビジネス系の本のようなタイトルです。あるいは、若者向けなのでしょうが、最近流行りの最初から線が引いてある本(普通、線は読者が引くもんだろ?)のような、読書習慣なさそうな層を狙ったかのような、あざといタイトルで、どうも損をしているように感じるんですよね。

新版が出るときは、タイトルを変えて欲しいなと思っています。

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Fantome Experimentさんからのコメント。

評論に対しては僕もいつも「自分では作らないのにどうして一般人より上な立場で評価できるのだろうか」という疑問を持っているタイプです😂
大学では哲学(の中の美学)を専攻していたのですが、どうしてもこれが納得できなかった結果現在芸術系の大学に流れ着いてしまいましたが…😇😅

いいなぁ、美学には興味ありますし(まったく勉強したことないですが)、芸術も学問として最初からキチンと学んでみたいな。羨ましいです。
もういっかい大学から人生やり直そうかな😂

Fantome Experimentさんからの返信。

美学は最近気づいたことですがいきなり原典を読むよりも研究者の短い論文などから入ると面白く読めると思います。(ネットにも色々あるので入手が楽です)
芸術の方は予備校などで基礎を習うことなく大学院に入ってしまったのでいまだにアウトサイダー感を感じている若造です…🤣

そうなんですね、ありがとうございます。
やはり「院」はツワモノ揃いですか?

Fantome Experimentさんからの返信。

進んだ専攻が何でもありな変わっているところでして、写真、彫刻、油画、パフォーマンスなんかをバックグラウンドに持っている人たちが集まってきているのでツワモノというよりクセモノ揃いな感じです😅

クセモノ揃い……😅
なんか、いい感じっぽいですね♪

イヤダローさんからのコメント。

評論家・作家の方の著書を読めば確実にジャズ界の世界観は広がります。やはり、たくさん聴かれて紹介してくださっていますから。

ただ、「紙のジャズ」に触れない理由は、権威に自分の感性が流されて、本当に好きな音楽を見失うからです。

「あの○○さんが、誰の愛好家?じゃあ自分も好きになろう…」では、あまりに主体性が無さ過ぎると思い、長年、勉強の必要性は感じつつも、結局は「紙のジャズ」には触れずじまいです。

タモリさん曰く、「ジャズっていうジャンルはない。ただ、ジャズ的な生き方をするヒトはいる」というぐらいアバウトな音楽だと捉えていますので、肩肘だけは張らずに聴き続けていきたいです。

権威とまではいきませんが、たまには自分が尊敬する人や、信用する人の好みに染まってみるのも色々なことが見えて悪くないものですよ。

少なくとも私はそのようにして様々な物事を身に着けてきました。

そんなことしたら、自分じゃなくなっちゃう、●●さんのクローン人間になっちゃうじゃないか!と思われるかもしれませんが、いや、絶対どこかで一致しません。はみ出るところが必ず出てきます。
師匠のことを真似て、真似て、模倣しまくっててみたんだけれども、どうしても師匠を超えられない箇所が出てきます。また、師匠とは違う味わいを醸し出す箇所も出てきます。

芸事ではそれを「個性」とみなします。

これを見つけ、深堀りしていくことで、その人にしかないワン・アンド・オンリーなオリジナリティが確立されるという寸法です。

芸事のみならず、個性や好みも似たような感じなのではないかと思っています。

イヤダローさんからの返信。

多分、私は意固地になっているんでしょう(笑)。

確かに、芸術は模倣から始まると聞きますものね。

もう少し、間口を開けて臨んでも良いのかも分かりません。

逆に肩肘張っているのが自分やも分かりません。

ちょっと気をつけてみます。

たぶん、好きなもの(こと)に対する愛着が私なんかよりも深いのではないかと思います。
私の場合は、最初の段階は、さして愛着もないので「ダメなら他行こ」と気軽な気分で真似してますから(笑)。

イヤダローさんからの返信。

私の場合、「愛着」を通り越して「執着」でしょうか(笑)。結構、軽くは乗り移れないんですよね。

それと、前にもやりとりさせていただいたことがある、ガイドブックの功罪もありますかね。「これ聴いていれば間違いない」って無難な聴き方になって、美味しいところを捨ててしまっているという。最近の、リー・モーガン特集でも、そういうところを痛感しましたし…。

ただ、枚数だけは聴かないと美味しいものにはありつけないジャンルなので、一日一枚ぐらいは、何か聴いています。

TM MTさんからのコメント。

昔FM大阪で「マリコのビ・バップハウス」というエリックドルフィーばっかりかけてる変な番組ありました
この番組、雲さんがDJだった良かったのにとふと思いました 語りも爽やかだし もうちょっと早く生まれてば、ジャズも下火だしね。このDJ最終回で「ジャズ歌手になりたかったんです〜〜」って凄い下手な「マイ ファニーバレンタイン」歌いながら号泣してましたw

面白そうな番組だなぁと思って、YouTubeで検索してみたら、ありました!

ジャズ・ヴォーカル特集がアップされていましたが、関西イントネーションで、味わい深いトークですね。オバチャンの世間話を聞いているような感覚で聞けました。

ジャズヴォーカルを目指されていた方なだけあって(ブスでもデブでも性格悪くてもなれそうだと思ったからという動機が面白い)、単に「良い」「素晴らしい」に終始せず、歌い方や歌の特徴など具体的に解説されているところもあって聴き入ってしまいました。

にしても、ダイナ・ワシントンやベティ・カーターが「ゲテモノ」コーナーで取り上げられているとは(苦笑)。

面白い情報ありがとうございました!

TM MT

この人今どうされてるんでしょうね・・
youtubeにupされてるの知りませんでした
口は悪いですが(渡辺貞夫さんの事 助平ハゲって言ってましたw)ジャズへの飾らない愛情が伝わってくるいい番組でした

>助平ハゲ
そうだったんですね(笑)。

仰る通り、そのような飾らない話っぷりが、ジャズを高尚なものや、敷居の高いものと思わせず、ヘンな喩えですが、大阪のオバチャンがスーパーと八百屋の大根の値段の話しているかのような庶民感覚が気軽に聴けて良い感じだと思いました。

kogataさんからのコメント。

鍵谷氏の経歴を調べてみましたが 文学部卒の法学部教授となってます いわゆる教養課程の英語教員です 僕らがイメージする博士課程を修了した教授ではありません つまり アカデミックな鍛錬を受けたり専門性を持った方ではありません 評論家という肩書きも 英語のcriticとexpertの2種類がありますが、 活字の娯楽が廃れてきて さらに 一般のfanでもネットを通じて簡単に意見が言えるので 後者の解釈に寄ってきていると思います 経済評論家 軍事評論家などは 何かの理由があって 直接的な肩書きを使うのを避ける時にマスコミがよく使ってますね

私も以前ウィキペディアで検索したことがあるのですが、法学部の教授だったのは意外でした。
criticとexpertの件、なるほど、納得です。

飛田野正人さんからのコメント。

ご返答ありがとうございました。
勉強になりました。

確かに雑誌というのは難しいですね。

私は高校生の頃プロレスが大好きで
毎週木曜日になると週刊プロレスを
買っておりました。当時編集長は
ターザン山本さんという方で、
プロレスについて美辞麗句や難解語で
散りばめた記事が幅を利かせて
「活字プロレス」と言われてました。
それはそれで、背伸びがしたい
高校生にとっては楽しめました。

件のジャズ評論家も「活字ジャズ」を
やろうとしたのではないですかね?

本当のところは分かりませんけれど。

今回は、興味深いネタ提供、ありがとうございました。

プロレスには詳しくはないのですが、周囲にプロレス好きやプロレス本(あるいは競馬)の編集者あgいたので、おっしゃりたいことのニュアンスはすごくよく分かります。

プロレスなどの格闘技の「活字ファン」と、ジャズやヘヴィメタルなどの音楽の「活字ファン」の気質には、どこか共通したところがあるんじゃないかと昔からなんとなく感じていたので、まさに飛田野さんのおっしゃる通りだと思いました。