ハンプトン・ホース『ザ・トリオ vol.1』の魅力は?

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TAKESI0506さんからのコメントの一部を引用。

 ハンプトンホーズのザ・トリオがあまり話題にならないのは不思議です。油井正一さんはこのように書いてました。
「この一枚は、そこらにザラにころがっているピアノ・トリオ・アルバムではない。50年代は、ピアノ・トリオの黄金時代であった。数え切れぬほどのトリオ・アルバムが出た。そのような中にあっても、この一枚は群を抜いて傑出した一枚である」

うーん、そうですね。ホーズトリオ第一集はバラード曲やドラムスがやや単調とか欠点はあるのですが、とかく線が細いウェストコースト系のピアニストの中で、バリバリ弾いてくれるホーズが頼もしい、ということも私が好きな理由のひとつですね。

こちら

このTAKESI0506さんからのコメントの続きと、私自身の見解を述べた動画をアップしました。

いいアルバムなんです。
素晴らしいテクニックとフィーリングが結実した作品だと思うんです。
でも、なぜか、なにかどこか物足りない……。
それが、正直な感想でございます。
『ハンプトン・ホース・トリオ vol.1』が好きな人、ゴメンナサイ。

ちなみに、このシリーズだったら、私は『vol.3』が好きだったりします(笑)。

コメント

TAKESI0506さんからのコメント。

またまた私の長い書き込みを取り上げていただきありがとうございます。

先程、「ジャズ構造改革/熱血トリオ座談会」という本が届きました。
古本で安かったので注文したのですが、ネットで検索してみると高野雲さんは16年前のカフェ・モンマルトルでこの本を取り上げてますね😇
 三人がかなり言いたい放題吠えているようですけど、なんかちょっと怖そうですね😓

言いたい放題で、面白い本ですよ。
私のこともチラリと触れられています(笑)。

Tetsuo Nambaさんからのコメント。

Hampton Hawes は初めて聴きました。クリーンな音ですね。
Locked-Hands 奏法は George Shearing がよくやる、ブロック・コード奏法の一種です。右手の小指と左手の親指でメロディーを弾き、同時に残りの指でコードを押さえます。アルバムでは “Hamp’s Blues” で多用しています。あと、ベースのコンピングで軽く弾いていますね。
僕の好きなピアニスト Dan Nimmer は、この奏法の名手です。

ありがとうございます。
映像で見るとよく分かりますね。

ボビー・ディモンズやレッド・ガーランドなどのピアニストは、右手と左手の和音の同時平行移動をすることが多いことに対して(《モーニン》や《ビリー・ボーイ》など)、ホースやニマーの左手は通常どおりのバッキングで、右手はブロックコードの連打や、左右移動でラインを形作っていますね。
つまり、左手は右手の動きにつられない(連動しない)。

だから、ティモンズやガーランドのブロックコードはたしかにインパクトがあり、キャッチーですが、人によってはベタでクドく感じたり、急に流れが変わった感じが出てしまいます。

しかし、左手がシングルトーンでのアドリブの時からの流れのまま堅実にコンピングに徹していれば、クドさに陥らず、洒落たムードを継続できる利点があると感じました。

博 橋本さん⇒Tetsuo Namba

Locked-Hands 奏法の解説、有り難うございます。聴き方が膨らみます。

永井勉さんからのコメント。

モンカリアンの永井です・・・m(__)m
ハンプトン・ホース ザ・トリオ vol.1
03 Blues The Mostと
06 Hamp’s Blues
を聴きました・・・
ブルースのレベルの高さが
やっぱり一番気になります・・・
雲さんがおっしゃるとうりです・・・泣く
テクニックがあるのに歌心が薄い感じがします・・・m(__)m
出音はパーカーみたいなんですが何故か来ないんです???

まさに、私の感想を代弁してくれているようなコメントです♪
もちろん、好みは人それぞれなので、これくらいのアッサリ感が丁度よいという方もたくさんいらっしゃることと思いますし、むしろそちらのほうが正常な感覚なのかもしれません。

しかし……、我々は、モンカリアンじゃん?!(笑)。

ボンネットが長くて燃費の悪い昔のアメ車に慣れ親しんだ人が、いきなり無難で高性能な国産車に乗っている感じ?
リッケンバッカーの後に、アリアプロIIを弾いてるような感じ?
小回り利くけど、アホバカな迫力無し。まあ、何でもかんでもアホバカな迫力があればいいってもんではないのですが(汗)。
だから。うーん、いいけど、何か物足りない。これが正直な感想なんですよね。こればっかりは好みなんで仕方ないかな、と。もちろん、いいピアノだとは思いますし、油井さん曰くレッド・ミッチェルの「からみつく」ベースも良いし、実際、私もベースの練習用の教材として重宝していたこともあるんですけどね……。

永井勉さんからの返信。

感性って人によって違うと思います・・・m(__)m
たまたま雲さんと私は楽器をかじっているという事で
似たような発想になってるんだと思います・・・m(__)m

そうですね。

まぐまぐさんからのコメント。

個人的には ハンプトンホーズは ワニさんが 一番好きやなw   肩の力が抜けてて一番いい気がするw

ホーズもオスカー・ピーターソンも  そんなにブルース演奏してても 表現力はくどくないよなw
コテコテのブルース好きの人からすると ふたりとも ブルース演奏はあっさりしてるから 邪道なんでしょうけど・・・w

それはやっぱり ふたりとも 人生の経験から そういう音になったんでしょうね・・・
そんな気がする・・・ 知らんけどw

まー だから 逆に 自分としては ふたりとも 好きなんですけどねw

弾きまくってるピーターソンの時は 嫌いですけど・・・  肩の力が抜けてる 弾きまくらないピーターソンと
肩の力が抜けて ポキポキしすぎない ノリがいい感じに感じられるハンプトンホーズが 好きやなw

まさに私もまぐまぐさんと同じ理由で、『vol.3』が好きなんです♪

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まぐまぐさんからの返信。

やっぱしw ですよねーw

あんまりパキポキってないからですかね~

まぐまぐさんからの返信。

そうやとおもう・・・

このアルバムだと 8曲目 オールシングズユーアー が 一番 テンポがシックリきて ハンプトンホーズらしさが感じられる気がするw

同感です😊

2019 enchanさんからのコメント。

動画配信ありがとうございます。20年以上前に通っていたJAZZ喫茶のマスターが大のハンプトン・ホーズ推しでした。当時ピアノトリオといえばビル・エバンスばっか聴いていたせいかイマイチ良さがわかりませんでした(やっぱり響かなかったのか)。最近たまたま聴く機会あり、1曲目《 I Got Rhythm 》を聴いた瞬間、「え、こんなだったかな?」と。走りまくる軽快なテンポで、これってビバップですよね。一方でバラードの《So In Love》あり、最後のカリプソ調の《Carioca》あり。長尺の曲がなくて小ぢんまりかもしれませんが、私にはバランス感覚ありの盤だと思い、結構聴きやすいな〜。《Hamp’s Blue》はアップテンポが爽快で、ブルースとは言え全然暗くないところが良いと思います〜

そうなんですよ、バランス良いんですよ。
(良すぎ?)
そのあたりをどう感じるかですよね。

2019 enchanさんからの返信。

これからはミニマリスト、コンパクト主義!…かもしれません。

重厚長大・大艦巨砲主義者にとっては生きにくい世の中になってきました😭

TM MTさんからのコメント。

今日は嫁と庵野さん企画の「シン・ウルトラマン」見てきました。いいですね〜 ウルトラQみたいにシュールです。個人的にはUSSエンタープライズ号が科学特捜隊の部屋に飾ってあるのと、音楽が昔と変わらずジャジーなのがツボです。

僕も「ワニ」が一番いいと思います。

私も先日観てきました。
『ウルトラQ』好きにとっては嬉しい冒頭、そしてBGMでしたね。
私も、オタク禍特隊の隊員君のプラモの箱とかエンタープライズ号に目がいってしまいました。
来年の『シン仮面ライダー』も楽しみです。

MrNOBUchanさんからのコメント。

本トリオ盤は、私がジャズ人生の最初のころ(当時高校生でした)、乏しい小遣いを節約し、思案投げ首しつつ買い求めた、数少ないLPレコードの一つです。個人的には、アルバム中唯一のソロ・ピアノ曲「ソー・イン・ラブ」の美しさにドはまりしたのを覚えています。もちろん今でも好きです。
ずいぶんと時が経ち、私のジャズ遍歴が半世紀近くなるにつれ、ホーズが参加した録音(リーダーもサイドも含め)の中では、(あくまで私が聴いている範囲で)「ワーデル・グレイ・クインテット・ライヴ・アット・ザ・ヘイグ・1952」が最高だと思うようになりました。ワーデル・グレイ(ts)、アート・ファーマー(tp)、ハンプトン・ホーズ(p)、ジョー・モンドラゴン(b)、シェリー・マン(ds)その他による、ハリウッドにおけるライヴ・セッションで、全編スリリングかつエキサイティング、終始楽しめる傑作盤です。

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持ってないのでYouTubeで聴いてみました。

いいですね~。