北陸・関東編
前記事より引き続き、『スイングジャーナル』の1977年5月臨時増刊号『ジャズ・レコード名盤全カタログ』に掲載されている巻頭特別企画、「これが70年代ジャズ名盤だ」という全国63のジャズ・ファン・クラブが選出した“70年代を代表する決定的名盤”10枚が掲載された記事を紹介する動画をアップしています。
第四弾は、「北陸・関東編」です。
コメント
永井勉さんからのコメント。
1975 マイルスのアガパン 1972 リターン・トゥ・フォーエヴァー
1975 ブロウ・バイ・ブロウ ロックからジャズへのアプローチ
1973 Hymn of the Seventh Galaxy チックコリアからロックサイドへの
アプローチ・・
1973年 マクラフリン Birds of Fire ・・・まるでジャズロックが
プログレシブ音楽に変貌していく感じ・・・
とにかく この時期の音楽は私は大好きです・・
ギター寄りなんですがすいません・・・m(__)m
XO XOさんからのコメント。
高野さん今日は、私はオスカー・ピーターソンが好きですね。ベーシックですけども、MCタイナーのwhen,Sunny,gets,Blueは再評価されるべきと思いますね。
埼玉・神奈川編
埼玉県、神奈川県のジャズ・ファン・クラブが選出した「70年代名盤」を紹介した動画です。
コメント
高松貞治さんからのコメント。
高野雲さん!ジャズ批評最新号を手に入れましたよ!次の号は『私が選ぶ日本ジャズの名盤』(仮)だそうです。来年の1月号も楽しみですね😂これからゆっくり、ジャズ批評を読もうと思います😊
おっ、もう購入されましたか。
「ジャズ・ライヴ・アルバム・ベスト」特集のやつですよね。
私はまだ見てません…。
そうですか、次号は「和ジャズ」ですか。
ちょうど今動画で紹介している「70年代のジャズ」の上位には、秋吉敏子、渡辺貞夫、山下洋輔、本田竹廣らが選ばれており、私も久々に日本人のジャズを聴いてみようかと思っていたところなので、ちょっとリアルタイム感がありますね。
カトウシュンさん⇒高松貞治さん
横から失礼します。
高松貞治さんのコメントが無ければジャズ批評最新号が発売されているのを知りませんでした。
ありがとうございます。
早速、Amazonで注文しました^_^
高松貞治さん⇒カトウシュンさん
それはよかったです😊
Jさんからのコメント。
やはり アガルタの凱歌を聴くと アフリカの奥地から ユートピアの園から 地底のリズムが聴こえてきますね J
たしかに!
あの大雑把かもしれないけれども、有無を言わせぬスケールの大きな(大きそうに感じさせる)説得力は、唯一無二のテイストだと思います。
『パンゲア』もいいんだけど、『アガルタ』もいいんだよなぁ。
本当に同じ日の演奏?ってくらい世界が違います。
Jさんからのコメント。
お~ キャラバン紀行 ですね J
キャラバンで 思いだしたのですが ベンチャーズの65年新宿厚生年金会館の夏のライウ゛ これはアートブレーキーのジャズにも 勝るとも劣らないですよ ただ低域カットされてますので 必ずブーストしてください これだけは唯一です
J
カトウシュンさんからのコメント。
藤岡琢也さんの名前を聞いて「えっ!?あの俳優の藤岡琢也がジャズ!?」と思いネットで調べたらレコードを出されていたんですね。
知りませんでした(^_^;)
ずいぶん前のことですが、大和明氏のジャズガイドの本を買った際、カバー後ろに「サッポロ一番のおじさん」がおすすめの文章を寄稿されていたんですね。
へぇ、ファミリーなインスタントラーメンおじさん(?!)もジャズマニアなんだぁ!と驚いた記憶があります。
静岡・愛知編
静岡県、愛知県のジャズ・ファン・クラブの寄稿と紹介した動画をアップしています。
コメント
暴低音野郎Bチームさんからのコメント。
いつも拝聴させて頂いてます。
惜しまれつつ約6年前に他界なされました福居良さんの「Scenery 」は良く聴きました。
特に枯葉のDrのアコースティックサウンドが個人的に大好物で勿論ですが全体サウンド&グルーヴ感も堪らなく素晴らしいです。
改めて福居さんの「Scenery 」取り上げて頂き嬉しく思いますm(_ _)m
西日本・九州編
いよいよ最後の動画です。
コメント
kamaichi2002さんからのコメント。
役立ててくださりありがとうございます! こんな特集忘れてましたヨ
面白い企画がいっぱいありましたね昔の雑誌は。
まだまだ紹介したい記事がたくさんありすぎて困ってます😅
貴重なものをいただいてありがとうございます。
TAKESI0506さんからのコメント。
大阪の「光和会Jazz Club」のランクに入ってる翠川敬基さんは、83年のスイングジャーナルでニールス・ペデルセンと対談しています。
先頃ケニー・ドリューと共に来日したデンマークの名ベーシスト、ニールス・ペデルセンと、フリー・ジャズ界で活躍する翠川敬基の2人のベース奏者の登場――。
翠川
はじめに自己紹介をしますと、僕は多分あなたとは違って、フリー・ミュージック・フリー・ジャズをやっています。最近はベースよりチェロを弾くことが多いんですよ。ここにあるあなたのベースは相当古いんですか?ペデルセン
これはミッテンバルト・モデルと呼ばれるもので、1830年か40年代にチェコスロバキアかドイツ、あるいはオーストリアで作られたとされているんだ。ミッテンバルトというのは1750年頃に作られたベースで、これはそれに似ているけど、複製なんだ。
翠川
この楽器、気に入ってる?
ペデルセン
うん、63年からずっと使ってる。こんなこと言うと年令がわかりそうでイヤだな(笑)。
翠川
旅が多い生活で、ベースは大きいから飛行機に乗せるのに苦労すると思うんだけど、ベース用に席は買ってるの?
ペデルセン
ここ15年位はずっと席を買っている。それでもチケットがあるかどうかも確認しないで、そんな大きなものは飛行機に乗せられないと言う係員がいるからネ。本当に運搬には苦労してるヨ。
翠川
僕の場合、チェロは手荷物として乗せてくれる会社もあるけど、ベースはまず駄目だし、あなたほど売れてもないから、ベース用の切符を買ってもらえない。いつも保険をかけて、飛行機が着陸するとすぐ荷物室から引き出して、ネックが折れてないか、傷は付いてないかとチェックするんだ。
ペデルセン
壊れたらどうするんだい? 保険をかけてても、その夜の演奏には間に合わない。
翠川
困るでしょうね。泣くだけだネ(笑)。
ペデルセン
特にヨーロッパではハイジャックがよくあるから、警備が厳しくて、荷物室に近寄ることなどとてもできない。日本でもそうだろうけど。自分のベースがどんなふうに置かれてるのかもわからないんじゃ、不安でたまらないよ。君も知ってる人だと思うけど、僕の友達のアリルド・アンデルセンね、彼は何か事件のあった時にフランクフルトで飛行機に乗ろうとしたら、凶器を隠してないか、ベースを分解して見せろと言われたそうだよ。まったくひどい話だ。
翠川
ところで、あなたはすごいテクニックを持つベーシストとして世界的に有名だけど、自分のグループを持ってないでしょう。それには何か理由があるのかな?
ペデルセン
グループを持っているともいないとも言い難いんだ。デンマーク国内をツアーする時にトリオを組むデンマーク人のピアノ・プレイヤーとスウェーデン人のドラマーがいるし、フィリップ・カテリーンともよくツアーをする。フィリップとのものが僕のグループと言えるものに一番近いと思う。でも僕は怠け者なんでネ(笑)。向こうからかかってくる電話にイエスかノーと答えてる方が面倒くさくなくていいんだ。グループを持ってると、人をまとめてツアーのセット・アップをしたりしなきゃならないからね。
翠川
アバンガルドの音楽にはどんな印象を持ってる?
ペデルセン
音楽としてはとても好きだ。ただね、誤解を恐れずに言うと、何からフリーなんだって考えてしまうんだ。伝統にとらわれないという意味で重要なことだと思うし、自分でもそのようなプレイをしてきたけど、フリー・ジャズそのものより、それが他の音楽に与える影響の方がより重要なことが往々にしてあるんじゃないかと思ってしまう。でも好きだということは非常に重要なことで、これがなければ、因習的な考えを持つ人が多くを占める。聴く方の側、それ以前にまずミュージシャンが変わっていかないと思うんだ。
翠川
結局音楽は単に音楽であってジャーナリスティックなジャンル分けはおかしいとは思うんだ。自分でフリーと言うのは便宜上のことなんだよネ。ただ、いろいろな音楽の良いところをピック・アップして自分の音楽を形作ってきた時、いわゆるモダン・ジャズなどの型にあてはまらなくなってきちゃったという意味でフリーと言ってるんだけどね。
ペデルセン
僕の言ったこともちょっと大人げなかったな。自分のことを何と呼ぶかと考えた時、僕もいつも同じ問題に直面する。僕もいろいろな音楽が好きだしネ。君が便宜上言ったのだということはよくわかるよ。
翠川
家ではどんな練習をしているの? 譜面のトレーニングをやる?
ペデルセン
トレーニングは腕立て伏せさ(笑)。これも答えるのがむつかしいんだ。オリバー・ネルソンのサックス教則本などで練習してると言えば簡単だ。現に日本にもスロニムスキーの教則本や、バッハのチェロ組曲やパガニーニの譜面を持ってきている。ただこれだと答えになってないような気がするんだ。これは単に指の訓練で、もっと重要な“練習”があるから。その意味ではあらゆるものから学ぶと言わなければならない。16歳の頃、ゲイリー・ピーコックに同じ質問をしたことがある。彼は「ベッドに転がって天井を眺めながら、何を弾きたいか決めることだ」って答えたヨ。何を弾きたいかってこと、つまり何かに感動できること、大きく言えば生きることすべてが練習なんだよネ。
翠川
ところでアメリカで生活したいと思ったことはなかった?
ペデルセン
71年だったかな、オスカー・ピーターソンが誘ってくれて、ちょうど結婚したてで子供もなかったし、行こうかと考えたことがあるよ。もちろんアメリカを見てみたかったし、プレイもしたかった。でも文化的な違いもあるし、自分の国にも愛着があったんだ。君は? アメリカに住みたいと思ったことある?
翠川
ジャズの本場はアメリカだってことで、たくさんの日本人がアメリカへ行きたがるけど、僕はさっきも言ったように、いわゆるジャズをやりたいのではなく、自分の音楽をやりたいと思っているし、アメリカで学べることは日本でも学べると思うから、出て行く気はないんだ。
ペデルセン
アメリカにも良い面と悪い面の両方あるしネ。ただデンマーク人の僕にとってアメリカでしか学べないことは、言いわけが許されないということだ。指が痛かろうが二日酔だろうがプレイする時は絶対しなければならない。これはデンマークでは学べないことなんだ。
翠川
日本のジャズは聴いた?
ペデルセン
他にも、日野皓正のデイブ・リーブマンとのレコードを聴いたことがあるし、日野元彦や渡辺貞夫と演奏したこともあるよ。でも僕が接したジャズは一定のタイプ、いわゆるネオ・ビ・バップばかりだ。日本にはもっといろいろなタイプのジャズがあるはずだから、日本の状況をよく知ってるとは言えないね。ところで今度は僕が君に聞くよ。デンマークのような小さな国では、大きな流れに迎合して、伝統を捨ててしまいがちなんだ。僕はあくまでもデンマーク人だし、同じく君は日本人でしかあり得ない。そのアイデンティティを保つために戦うか、それとも成り行きに任せちゃうか、君はどう思う?
翠川
うーん、難問だな。音楽を一つの流れとして捉えることもできるけど、人それぞれが持っている山が連なって山脈ができているんだと思う。あっちの山の方が高くて、自分のは低いんじゃないかと思うこともあるだろうけど、結局自分の山しか登れないんじゃないかな。
ペデルセン
それはわかる。でも自分一人の山に孤立していてはつまらないだろう。自分が何であるか知ることよりも、まわりからの影響を受けつつ、自分の山を守って生き続けられるかということが問題だと思う。
翠川
僕の言っている山というのは、地震や地殻変動があるものだ。決して孤立してるものじゃないよ。外からの影響は如何ともしがたいものだと思うんだ。他の音楽を聴かないようにしようと思っても、それは不可能で、必ず地震は起こってしまう。でも形が崩れても、やっばりそれは自分の山なんだと僕は思うね。
またまた貴重な資料の投稿、どうもありがとうございました!