アール・ハインズ小論争 岩浪洋三 vs. 油井正一

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先日アップした動画「【粟村本読み】トロンボーン奏者 ビル・ハリス、ジミー・ハリソン、J.C.ヒギンバッサムほか、ハンプトン・ホース、コールマン・ホーキンス、ロイ・ヘインズ、フレッチャー・ヘンダーソンらを紹介」(こちら)に、視聴者さまよりいただいたコメントに対してのアンサー動画をアップしてみました。

【コメント返し】アール・ハインズ小論争 岩浪洋三 vs. 油井正一

コメント

kankannouさんからのコメント。

大相対性理論😍🎶🎶🎹🎹🎺

TAKESI0506さんからのコメント。

岩浪さんと油井さんの論争は他にもあったらしく、84年のジャズ批評49号「ジャズの本特集」では、岩浪さんはこのように書いてます。

『もう15年以上前になると思うが、「初期のマイルスはテクニシャンだったか?」について油井正一氏と論争したことがある。ぼくが「マイルスはパーカーのグループにいた頃からテクニシャンだったのだ。ただガレスピーのように高音をヒットするような吹き方をしなかっただけであり、テクニックとは自分の表現したいものをその通りに表現できる技巧のことであり、マイルスは吹きたいように吹いたのが、テクニックのないトランペッターとみられただけだ」と書いたのに対し、たしか油井氏は「バカなことをいえ。40年代のマイルスは下手っピーで、ガレスピーのように吹きたくっても吹けなかったんじゃ。サボイやダイアルのレコードを聴けば誰にでもわかるこっちゃ。あのキョロキョロしてビビって吹いてるマイルスのラッパがキミには聴こえんのか」とまあこんな風な油井調で当時の「ポップ」誌に反論を書かれたと記憶している。若かったので、ぼくも2、3度ムキになって反論したことを憶えているが、どこで立ち消えたか手許に雑誌がないので確かめられないが、たしか「セロニアス・モンクもテクニシャンだ」といった話を持ち出して反論したように思う。
 それにしてもぼくはずい分いろんな人と論争した。粟村政昭氏、久保田高司氏、大和明氏などなどと論争(というよりからまれたのかな)した記憶がある。
 どうもぼくはからまれやすい体質のようである。もっともそれを楽しんでいるところもあってマゾ的なのかと思ったりもするが、論争は楽しいものなのだ。論争によってもっとジャズ界を活性化しようではないか。「論争する法」でも書こうかと思うが、たとえば、いまレゲエ、レゲエとうるさいが、かりに「レゲエは現代のハワイアンだ」といってみたりすると、誰かが論争を吹っかけてきそうな気がするのである』

岩浪さんは「ぼくはからまれやすい体質のようである」と書いてますが、これは「からみやすい体質」といったほうが良いのではないかという気がしますが……😂

>「からみやすい体質」
おっしゃるとおりだと思います(笑)。

ちなみに、初期マイルスは、「自分の表現したいものをその通りに表現できる技巧」を持っていたのではなく、
「自分の技巧と、自分が表現したいものの折り合い」をつけながら吹いていたのだと思います。

早春さんからのコメント。

この動画をきっかけに私もこのアルバムを拝聴しましたが、ハインズの音楽の豊かさにとても感動しました。「実に自由でのびのびとしていて屈託がなく何のこだわりもないということである」と表現されてましたが、その通りで、「古き良き時代」の人間的豊かさと魅力に満ち溢れた作品でした。虜になってしまいそうです😍。ここ数日弟と、ジャズの豊かさは演奏者の「色香」に寄るところが大きいのではないかという話で盛り上がっているのですが、彼の「色香」は堪んないですね。とても惹かれました。

ところで全く関係のない話なのですが、ジャズベースの教則本でお勧めのものはないでしょうか?Ray Brownのものにしようと思ているのですが、他にもあれば考慮したいのでアドバイスが頂ければ嬉しいです😊

アール・ハインズの「色香」については、まったく気づきませんでしたし、そういう視点で聴いたこともありませんでした。というか、感じられなかったんでしょうね。うーむ、まだまだ甘いですな、私。

「色香」、ちょっと意識して聴きなおしてみます。

ベースの教則本に関しては、あまりエラそうなことは言えないのですが、参考になれば、と思い思いつくまま書いてみます。

受験英語文法の参考書・問題集でいえば、レイ・ブラウンの教則本は『Evergreen(旧 Forest)』のようなもので、ガッツリとした内容とボリューム、きちんと腰を据えてやればかなりの実力が基礎から積みあがっていくんだと思いますが、ガッツリ過ぎて私は挫折しました(汗)。

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同様なことは濱瀬元彦・著『ベースラインブック』にも言えると思います。
この教則本は挫折せずに終えることは出来ましたが、あまり実戦では通じないということが終えてから気づいた(汗)。

もっと、現場での即戦力向きであれば、過去問の集積である『Next Stage』『Vintage』などのほうが比較的短時間で点数が取れるように、中村新太郎・著『ジャズベースランニング104 実例集』の1~4がオススメです。
あまり難しくないですし、コードやスケールに対しては保守的すぎるほどオーソドックスなアプローチなので、すごく基本が身に付くと思いますし、もちろん、丸暗記すれば、そのまま実戦でも使えると思います。

あとは、私は持っていないので分からないのですが、納浩一・著の本も評判良いですね。昔、私は『Jazz Life』に連載されていたスタンダードのベースラインとベースソロが集約された別冊を持っていましたが、こちらもなかなか実戦向きだと思いました。

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