ブリジット・フォンテーヌの『ラジオのように』と向田邦子の『阿修羅のごとく』ほか

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先日アップした動画「教えて!あなたが好きな白人ジャズヴォーカル」(こちら)にいただいたコメントを紹介した動画をアップしています。

コメント

AAAさんからのコメント。

こんにちは。ブリジット・フォンテーヌ、僕は『ブリジット・フォンテーヌ3』が『ラジオ~』よりも
いいと思っているんですが、アート・アンサンブル・オブ・シカゴの参加もあってか、『ラジオ~』の
ほうが評価が高いようですね。
ちなみにですが、角銅真実のインディーから出た1st『時間の上に夢が飛んでいる』を聴いたとき
ちょっとブリジット・フォンテーヌっぽいなと思いました。なかなかああいう感じを出せる人は
いないですよね。

私は『ラジオのように』で衝撃を受けてから、1作前の『ブリジット・フォンテーヌは…』をよく聴いていましたね。

歌詞は奇妙だけれども、バックはわりと普通だったので、それでも聴きやすかったので一時期はよく聴いていました。

で、その後に『3』を買ったんですが、ボーナス・トラック収録のCD、いやぁ、こっちは『ブリジット・フォンテーヌは…』より好みでしたね。

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『ラジオのように』の世界観が受け継がれているようで。
ジャケットの写真もアングラ感が漂いまくっていて素敵(笑)。
《パトロンのために〜わたしも》や、《1分55秒》が特にツボでした。
しかし、現在「借りパク」されてる状態。ああ、なんかひさびさに聴きたくなってきた。

考えてみれば、オノ・ヨーコの評判悪いアルバム(?)の『フライ』を聴いた時に「なんだ、すごくポップで聴きやすいじゃん」と感じて、抵抗感ゼロどころか楽しめたのは、学生時代にブリジットの一連のアルバムの洗礼を受けていたからかもしれません。

オノ・ヨーコの場合は「前衛のための前衛」というか、結構「頭」が先立っている感じがしたものですが、ブリジットの場合は「天然」というか、生まれもった資質そのものが最初から前衛、いうなれば本人も自覚することなしに感性のおもむくまま「天然前衛」なように感じています。

博 橋本さんからのコメント。

【コメント返し】有難う御座います。
アニタの歌曲はどの時代のどの曲も、何か聞かせどころを持っていますね。中でもとりわけ日常的に聞き返しているのは『This Is Anita』に収録されている ”A Nightingale Sang In Berkeley Square” です。

アニタは他のシンガーの歌う同曲とは変化を持たせてなのか、敢えて二番の歌詞を歌い(語り)切る。メロディーの醸す情景をより適切に示しているのが二番の様な気がします。
何度聞いても聞き飽きません。

《バークリー・スクエアのナイチンゲール》はアニタを代表する名唄ですよね。

おそらく、アニタ好きの多くがそう思っているんじゃないかと。
と同時に、アニタファンの多くが『シングズ・ザ・モスト』よりも『ジス・イズ・アニタ』のほうを上げるんじゃないかと(あくまで推測)。

>メロディーの醸す情景をより適切に示しているのが二番の様な気がします。
なるほど〜、たしかに2番の歌詞ですよね。
まともに歌えば、1番だけでも時間がかかってしまい、2番を歌う歌手があまりいない中、他の歌手との差別化を図ろう、チャレンジをしようと思ったのかもしれません。

あるいは、時代の「気分」、あるいはアニタの「気分」に合わせたセレクトなのかも。

たとえば、『サザエさん』の歌を唄うとしたら(!?)、
1番の
♪お魚くわえたドラ猫 追っかけて〜
よりも、
2番(本当は3番)の
♪買い物しようと街まで 出かけたら〜
の方が、現代にも通じるというか、そもそも、最近はドラ猫もあまりいないし、猫はだいたいキャットフードだから魚を盗んで逃げていく猫の姿なんてあまり見ないから、1番を歌うよリも3番を歌った方がサザエさんの憎めないオッチョコチョイっぷりを強調できるぞ、と考えて1番を飛ばして2番(本当は3番)を歌うといったようなものですかね〜。

もちろん、博 橋本さんの考察のように曲の情景を大事にしようという意図があったのかもしれませんね。

歌手ですから、我々の想像以上に歌詞の読み込み、意味の解釈をしていることは想像に難くなく、そして結果的に功を奏しているのですから、素晴らしいです。

博 橋本さんからの返信。

一度は行きたや バークリー・シクエア♫
所在地はロンドンであるということをだいぶ後になって知りました😅😅😅

確かに幼少の頃読んでいたサザエさんはスカートに足袋を履いた姿で家事をしていましたね😅😅😅

足袋!
それは知りませんでした。
そうだったんですか!
時代を感じますねぇ〜

御駄賃取郎さんからのコメント。

このアルバムの衝撃は今でも全くかわりませんが、以来AACM、ブリジットのレコードを懸命に集めました。笑
また(もしや?日本でもこれに影響を受けたアーティストなどがいるのかな?)と当時思いましたが(まだ戸川純は知りませんでした・・)なかなか見つからず、それでも偶然出会った1枚が、まだ(???感)あふれる秋吉久美子のレコードでした。雰囲気は「ラジオのように」とは違うのですが、「ぶっ飛び感?」というか、そんな感じが好きでした。中でも電話の声で「もしもし、久美子です。・・」「だからあ!あ・た・し・がぁっ!クミコですぅ!」というパートがあり、この部分を使って?夜中に、当時新婚の友人宅にいたずら電話をかけては反応を楽しんだものでした。^_^; だいぶあとになってCD化されましたが、ヒマだもんで、また「イタ電」でもすっかな?(爆)

森田監督の映画版はマスターに同じく印象に残りませんでしたが、テレビ版のほうが強烈に印象に残っています。
あの頃のテレビやラジオはあらゆる意味で文化の先端に思え、ある意味で専門誌を超えるスゴミさえ感じさせてくれたように思います。

赤い靴/秋吉久美子

そうですか。
テレビ版は観てなかったので、観てみたくなりました。

秋吉久美子の《赤い靴》は知りませんでした。
なかなか良いですね。

>この部分を使って?夜中に、当時新婚の友人宅にいたずら電話をかけては反応を楽しんだものでした。^_^; 
またまた〜。
放屁に次いで、今度はイタ電ですか😅