ウィントン・ケリーとホレス・シルヴァーの違い

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先日アップした動画「ホレス・シルヴァーとファンキー・ブーム2」(こちら)にいただいた質問コメントに対してのアンサー動画をアップしました。

質問に対しての的確なアンサーになっているかどうかは自信ありませんが……(汗)。

コメント

御駄賃取郎さんからのコメント。

マスターのおっしゃるWKとHSのちがいのたとえに(・・・うめえもんだよなあ、さっすがだがね!)と、感心絶句、、、。なるほどねえ、思いつかなんだなあ。

わし、つい2,3日まえに、たまたまオスカー・ペティフォードが1957年に録音したアルバムでの「モーニン」を初めて聞いて、なんとなくブレイキーの演奏とは全く違う感じがあり、なしてだべ?と今回のテーマとおなじような疑問を感じました。ブレイキーがアメリカのオーケストラとすると、ペティフォード盤はドイツの正統バロック風?とでも言う感じ?で新鮮にきこえました。

またお駄賃式解釈では、HSは「コテコテ感満載」=号泣スタイル、でWKなどは「涙のでない号泣=(ウソ泣きにもみられることがある・・・)という印象でしょうか?

さらにいえばWKはソフトコア・ポルノ。HSはハードコアのソレ。

そして、個人的に一番の違いだと思うのは「金メダル至上主義?」の日本では銀(シルバー)は少し軽んじられた?のかも??(^o^)v

うーん、なんだか分かるような分からないような💦

オカハセちゃんねるさんからのコメント。

僕の個人的な感覚ですが、ホレスシルバーは良くも悪くもピアニストっぽくないと思いますね。ウイントンケリーはジャズピアニストで、ホレスシルバーはバンド内の音楽監督もしくはリフ提供者って感じがします。
ストローリンとニカの夢は僕も大好きです。ソングフォーマイファザーはそれほど好きではないけど(笑)あれは管楽器奏者のアドリブを盛り上げるためにでっち上げた曲だと思います。
確か元々テナー吹きで病気になって吹けなくなってピアノに転向したんじゃなかったかな?
記憶違ってたらごめんな西城秀樹🙏

むむっ、なかなか鋭い見解!
>ウイントンケリーはジャズピアニストで、ホレスシルバーはバンド内の音楽監督もしくはリフ提供者って感じがします。
>あれは管楽器奏者のアドリブを盛り上げるためにでっち上げた曲だと思います。

テナーに関しても、その通りで、シルヴァーは、高校時代にテナーサックスを始めて、48年にサックス奏者兼ピアニストとしてプロ・ミュージシャンとしてデビューしています。

自己のバンドに必ずといって良いほどテナー奏者がいるのは、その影響もあるのかもしれないし、テナーが吹ける(吹きやすい?)メロディを意識して作曲してい他のかもしれませんね。

だから、《ソング・フォー・マイ・ファーザー》が、「管楽器奏者のアドリブを盛り上げるためにでっち上げた曲」説にもなんだか納得なのです。

Humanflyさんからのコメント。

彼らとパウエルとの関わりで言うと、所謂パウエル派には「俺ウン・ポコ・ロコ」な自作曲があると思うのです。シルヴァーには「サファリ」、ソニー・クラークには「マイナー・ミーティング」、バリー・ハリスには「プレミナード」という風に。ですが、ケリーだとそういう曲が思いつかないので、作曲者的資質とピアニスト的資質の結びつき方が違うといってしまえばそれまでですが、この点、ケリーの被影響・構成要素にはパウエル以外の何かもあると思っています。それが何かというと答えられないのですが。

たしかに言われてみれば、ケリー作曲の代表作というと、パッと思い浮かぶキラーナンバーってありませんね(私の場合)。
《テンペランス》?
《ケリー・ブルー》?
うーん、なんかちょっと違うような(汗)。

どちらかというと、《枯葉》、《ソー・ホワット》、《オン・グリーン・ドルフィン・ストリート》などなど、「ケリー以外の人が作った曲」の名演がパッと思い浮かぶのであります(私の場合)。

人力飛行機さんからのコメント。

動画のテーマ「ウィントン・ケリーとホレス・シルヴァーの違い」ということで、私も二人が参加しているアルバム。Miles Davis, Vol.3(BLUE NOTE)。Kind of Blue(COLUMBIA)聴いてみました。マイルスのアルバムだし比べ易いのではないか。結論から言うと、さほど違いははっきりとは分かりませんでした(笑)。ただお二人ともに非常に上手であろうきっと。そこまではなんとなく。

しかし、それよりも私が聴いてて面白かったのが。この2枚のアルバムに入ってる曲。なんか似てるんですよね。どれが?といえばMiles Davis, Vol.3(BLUE NOTE)のなかのアナログB面2曲目Weirdo。Kind of Blue(COLUMBIA)のなかのA面1曲目So What。同A面2曲目Freddie Freeloader。この3曲のイントロがいやに似てる。3曲ともにクレジットはマイルス・デイヴィス。で、こういうの聴いてると、結局使い回ししてたんじゃないか。いやどう聴いてもこの3曲のイントロは似てますよ。マイルスが聞いたら「何を言う!よーく聴いてみろ!どこが似てるんだ!」とあのかすれ声で言うかもしれませんが。言われたら怖そうですがたしかに(笑)。いやいやマイルスさん、似てますって。悪いけど。

ああいうのってでも著作権とかどういうことになるんですかね。作者が同じでも、「この曲は同じじゃないか?」てなった場合に、著作権協会とかからクレーム行かないんですかね。「マイルスさん。この3曲だけど、同じじゃないの?」とか。でマイルスはあのドスの効いた声で「は?どこが?全然違うよ」とか簡単に(笑)。

それはともかくああいうところでアイデアの使い回ししてたのではないかってマイルスのことがとても親しみ易く思えてきたはありました。

ビートルズの《夢の人》が「レノン=マッカートニー」の共同名義になってたり、けっこう作曲者のクレジット表記って、その裏で色々な事情があったり、「よこせ、俺がリーダーだろ?」的な単純な事情だったりと、色々な裏事情があったりすることもあるようですが、マイルスの場合は、マクリーンの《ディグ》といい、エヴァンスの《ブルー・イン・グリーン》などなど、後者の方のようですw

で、特許に話がズレるんですが、日本の技術系企業では「あるある」の話として、社員の発明(改良、発見)にもかかわらず、社員個人の特許とはならず会社が特許を取得し、「うちで働いたからこそ出来たことだろ? うちの施設や人材使ったからこその成果だろ?(だから特許はキミのものじゃなくてうちのものなのだよ)」というような話を思い出しました。

そこで、話戻るんですが、マイルス以外でも、ビッグバンドでも、そういうことは少なくなかったようで、リーダーではなく楽団員が作曲したとしても「俺んところで働かせてやってるんだから、作曲者のクレジットはリーダーのオレの名前ってことで」ということもあったみたいですね。
例えば、セロニアス・モンクの代表作の《ラウンド・ミッドナイト》なんかが思い浮かびますね。
今でもクーティ・ウィリアムスが共同作曲者としてクレジットされていることもありますが、その理由は、作曲したのはモンクですが、初録音がクーティ・ウィリアムス楽団で、その際、クーティ・ウィリアムスが「手を加えたから」ということらしいです。
「(当時は)無名のお前の曲を取り上げてやったんだぞ(むしろありがたく思え)」という気持ちがそうさせるのかなぁ。