《テイク・ファイヴ》について語った動画にいただいたコメントへの返答

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「テイク・ファイヴと5拍子」という動画(こちら)に視聴者さまよりいただいたコメントに対してのアンサー動画をアップしています。

コメント

人力飛行機さんからのコメント。

デイブ・ブルーベックって名前がギタリストを連想させたのですが調べてみたら生憎ピアニスト。いやたぶん“ベック”ていう名前のせいじゃないだろうか。ジョー・ベックって人も居るんですよねたしか。その人がギタリスト?でロックにもジェフ・ベックっているし。間違えやすいですよね!(勝手に決めてる笑)

たしかにデイブ・ブルーベックさんてどっか成金な顔してるんですよね。福相っていうでしょうかね。カネが寄ってきそうな。kamaichiさんが替え歌したという「タマッタカ・カーネですよw!」もあのデイブ・ブルーベックの容姿。福顔からじゃないでしょうか。いやきっとそうだ。

たまたま、相変わらず無知なのでデイブ・ブルーベックの音源視聴してたら、ライブ盤DAVE BRUBECK QUARTET -“Live In Portland 1959” (full album)ていう動画が出てきたのです。その動画がこれ
で、アルバムTime Outと時期が近いらしいということでTake 5のライブ音源もあるのかな?と見てみて、Time Out発表より数か月前ということでTake 5は収録されてないんですが、気になったのが、ジャケット写真で、いやにバンドが満面笑みなんですねえ。あたかもTake 5ヒットの喜びを交わす笑みのような

「いやあ、Take 5のおかげでウチのバンドもおかげさまでビッグになれました。あとこちから引っ張りだこ。これもデズモンドさんはじめバンドのみなさんのおかげですよお。今日は夕食は私が奢りますよお。いっぱい呑みましょう!」「またまたブルーベックさん。御上手ですね。ブルーベックさんのアイデアそして演奏力。私はブルーベックさんと一緒にやれてもうやり甲斐を感じているんですよお」「ハハハ。なんか笑いが止まらないなあ」「ウッシッシ。そりゃそうでしょう。成功できてナンボの世界ですからね。まあとにかくブルーベックさんも儲かって笑いが止まらないみたいで。私の家内もブルーベックさんのこと離しちゃダメよってうるさいです。これからも宜しくです。ブルーベックさん」「いやあそんなあ。私も意外でしたよおアノ曲あんなにウケるなんてさあ。分かんないもんだなあ世間てなあ」

みたいに喋ってそうで。kamaichiさんの替え歌に深く頷いてしまいました!
尚、上記アルバムはブルーベック&ジョー・マセロ、ブルーベック&ポール・デズモンドといった絡みが楽しい。客席からの声援も楽しい。レパートリーもスタンダードが幾つか。自在なリズム変容も随所に。という私のようなジャズ入門者でも楽しめる。まったく知らないアルバムですがなかなか楽しい内容でした。

>“ベック”ていう名前のせいじゃないだろうか。
ベックもありますし、あと「デイヴ」っていうのも??!!
アイアン・メイデンのデイヴ・マーレイとか、メガデスのデイヴ・ムステインとか。
なんだ、メタル方面のギタリストばかりがパッと思いつく私って…(苦笑)。

あと、そうそう、ピンク・フロイドのデイヴ・ギルモアとか、デイヴ・スチュワートという方もいらっしゃいましたね。

だから、ブルーベックをご存知ない人が、「デイヴ」と「ベック」でギタリストを連想してしまうのは、「まあ、そうかもね」って思います。
デイヴ・ベックという人も、なんだかいそう(笑)。

ポール・デスモンド在籍時代のデイヴ・ブルーベック・カルテットは、当時の学生層から絶大な人気を誇ったとのことです。

学生に人気だから精力的に大学まわりをして演奏していたようですし、あるいは学生層にアピールするために大学まわりをしていたのかな? おそらくその両方なんでしょうね。どんなに色々な大学で演奏しても学生にウケる音楽やらなきゃ人気者にはなれないでしょうから。

この時代のブルーベック人気について、評論家・粟村政昭氏は、辛辣にこのようなことを書いてますよ。

「この当時、ピアニストとしてのブルーベックには、これと指摘できるほどの長所もなく、クラシックの借り着に包んだブロック・コードの連弾が、ともすると従前からのジャズ・ファンの首をかしげさせたが、このグロテスクなピアノ・スタイルが、あくまで清々しいポール・デスモンドのアルトと組み合わされると、そこに予想を超えた一種の新鮮さが生まれ、それが難解好みの学生達や、クラシック音楽にコンプレックスを抱く、一部ジャズ・ファンの心情に劇的に投じたのである。」(『モダン・ジャズの歴史』より)

私としては、「うーん、あの和音の連打、グロテスクかぁ??」と思ってしまうのですが。
むしろ、最初に《ブルー・ロンド・ア・ラ・ターク》の和音のリフを聴いた瞬間、「かっけぇ!」と滅茶苦茶シビれましたけどねぇ……。
そんなオレってクラシック・コンプレックス?
うーん、そうなのかなぁ。
コンプレックス抱くほどクラシック知らんしなぁ(苦笑)。
ま、好きな音楽の守備範囲が違うと(粟村氏はモダンジャズ以前のジャズやビッグバンドがお好きな方、かつ詳しい方だと思ってます)、こうも感想が違うのかぁと興味深いものはありますけど。

で、このゴツゴツした(粟村氏曰くところのグロテスクな)和音を弾くブルーベックのピアノのスタイルが、私が好きなセシル・テイラーに大きな影響を与えているというのも、なんだか繋がっているような気がしますね。

ちなみに粟村氏は、セシル・テイラーに関しては、比較的好意的な評価をされています…。

御駄賃取郎さんからのコメント。

テイク5のかまいちさんの話、しりませんでしたが、面白いですね。私がしっているのは有名な「うまくなりてーなー!」「オーイエー!」の、「ソーホワット問答?」くらいのモンです。w

昔はウソかマコトかホラとハッタリのセンスに満ち溢れた評論家のセンセ方も多かったので(ストーリー・テラー?)そのこともジャズブームの盛り上がりに貢献したような気もします。

ドラムでは「チトリス・コン・カーン(ネ)」というケニー・バレルで有名な曲がありますが、私はこれを「ドラム奏法を音で表現したもの」と思い込みドラムでその手順で音出しすることをあれこれやってみたりもして・・。
しかしこれが実はジャンキー?にきけば「デヘヘ~」と随喜の涙を流すくらい有名な強烈なヤクの名前なんですとか。

さてついに朝ドラ「ブギ・ウギ」がおわりましたね。面白くてとても楽しみでした。朝ドラではこれまでもジャズをモチーフにつかった番組がありましたが、これでもう、しばらくはジャズにふれることはないだろうなあとおもっていますが、今度は「秋吉トシ子物語?」なんかがいずれでてきますかね?w

番組内で再現された「超一流ビッグ・バンドの音の艶やかさ!」が頭から離れません。

穐吉敏子物語は、ぜひ朝ドラで実現してほしいですね!
自伝も出されていることですし、満州⇒日本⇒アメリカとドラマチックかつ激動の人生を送られている方なので、ドラマの題材としては申し分ないと思うんですけどね…。
スケール的には大河ドラマでも良いかも。
渡欧後のビッグバンドの映像化なんか、ものすごく興味ありますね。予算かかりまくるのかなぁ?
あと、彼女のピアノをタクシーのラジオで聴いてビックリ仰天するオスカー・ピーターソンの役は誰がやるのかも興味津々。この場面は、ある意味、彼女の人生の中でも大きな出来事なので、欠かせない重要なシーンになるでしょう。どう描写されるのかが楽しみですね。
それから、アメリカで成功して凱旋帰国した際に、ぜひ、彼女を絶賛する評論家のシーンも欲しいですね(笑)。普段は口うるさくて気難しくそうな学者然とした分厚いメガネをかけた評論家が、手放しで彼女を評価する。この評論家役にはどの役者が適任かなぁ? 伊武雅刀とか、いとうせいこうとか?(笑)
あるいは、この際、かまいちさんにご登場願うのも良いかも。かまいちさんの「いっやぁ〜、これはもう…!!」の方が、説得力あるかもしれません(笑)。