ウディ・ショウの《スイート・ラヴ・オブ・マイン》~マクリーンの『デモンズ・ダンス』良し! アート・ペッパーの『ザ・トリップ』も良し!

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先日アップした動画「この曲何? ベースでちょっと弾くスタンダードナンバー」(こちら)に視聴者の皆さまよりいただいたコメントへの返信動画をアップしました。

コメント

Jさんからのコメント。

インファントアイズ は 宇宙規模の良い選曲ですね
宇宙の目でもいいです
ウディショウは 最近よくソングオブソングズ 聴いてます  コンテンポラリーからかな      ハバードとの共演は 割と大人しめですね                    J

takesi0506さん アートペッパーの海賊ライブ盤で 火を噴くような壮絶な 音悪ですが ラジオで聴いたことがあります  なにかご存知でしたら教えてください              J

TAKESI0506さん⇒Jさん

そうですね、ペッパーの海賊ライブというとカムバック後の演奏だと思いますけど、ペッパーは私の一番好きなジャズメンの一人ですが、カムバック後の演奏についてはほとんど聴いたことがない、というのが実情です。これはただの偏見にすぎませんが、ですから質問については、わからないと言うしかありません。せっかくの疑問でしたのに申し訳ありません😢

TAKESI0506さんは、やっぱり前期派なんですね。
岩浪さんの「後期ペッパー素晴らしい説」に関してはどう思われますか?

TAKESI0506さんからの返信。

そうですね、私が後期ペッパーを忌避するのは、外観が変わってしまったとかフリーキートーンを連発しているらしいという他人の感想を読んだからとか、実際に演奏をじっくり聴いた上での感想ではないので、岩浪さんからは「けしからん!」「そのような安易な姿勢でジャズを聴くなど、万死に値する!」とお叱りを受けそうです😥

アート・ペッパーではないですが、ビリー・ホリデイの最晩年のレコード「レディ・イン・サテン」はスイングジャーナル選定ゴールドディスクに選ばれて、岩浪さんが紹介文を書いてます。

次に続く

『よく、誰の全盛期のレコードは何々とか、代表作は何々とかいった言い方がされる。普通のプレイヤーに対してならそういう言い方も許されるだろう。しかし、偉人や天才の場合は、凡人がそんな言い方で総括するのはおこがましいし、ナンセンスである。天才の場合は出生から墓場までつき合ってこそ、その偉大なる芸術家の全貌をとらえることができるのである。チャーリー・パーカー、バド・パウエル、ビリー・ホリディといった天才音楽家たちの場合は最晩年の作品も聴かなければ、その人の人間性に深く触れることはできないし、彼ら天才たちはどんな肉体的悪コンディションで吹込んだものでも、若い時には決してみられなかった、晩年の人間的成熟によってのみ表現可能な世界を打ち出しているのである。聴き手もそれを感じとるだけの感受性をもつのでなければ、音楽など聴いても意味がないのである。音楽とは耳で聴くものではなくて、心で聴くものだからである。
 もしかりにビリー・ホリディの全盛期は40年代のデッカ時代までということとなれば、35歳から亡くなる44歳までの彼女の芸術家としての人生は無駄だったということになってしまう。果たしてそんなことがいえるだろうか。声の衰えなどということはなにほどのこともないのである。その時、その時を生きた彼女の人生が語られているとすればそれで十分なのだ。吉田秀和が言ったように、自分は常に真摯に人生を生きることなく、安全な場所にいて河向うの火事を眺めるように、これは傑作、これは凡作などと区分けする作業ほど芸術の鑑賞から遠い世界はないのである。音楽を聴くことによって、その人の哲学や人生が変るのでなければ、音楽など聴いても意味がないとさえいえよう』

昔、岩浪さんの本に書いてあった上記文章を読んで、「主張には同感だけど、全部聴くのはシンドイな」と思った記憶があります。

ただ、岩浪さんが主張されているのは、パーカーやパウエルのような天才芸術家を前提にしてのことであって、すべてのジャズマンの全人生を聴けというわけではないですからね。

そして、パーカーもパウエルも大好きな私は、聴いていない音源があれば、「ゆりかごから墓場まで全部聴かなければいけないから全部聴くぞ!」というような意気込みなしに、自然に聴きたいという欲求が芽生えるので、自然に手が伸び、自然に聴いていました。
あと、エリック・ドルフィーに関しても、同じようにハマりました。

ただ、レッド・ガーランドやブルー・ミッチェルやホレス・シルヴァーなどは、好きなんだけれども、さすがに全キャリアを追いかけようという気持ちはおきませんでしたね。
こういっちゃ失礼ですけれども、やっぱりプレスティッジやリヴァーサイド、ブルーノート時代、つまり名盤を数多く残している時代を集中して聴きたいという気持ちのほうが強く、その後のキャリアの作品にも一応は耳を通すのですが、やっぱり全盛期(?)中心聴きスタイルに戻ってきてしまうんですよね……。

だから、電気マイルス以降の作品は一応は聴いたけど、やっぱりアコースティック時代中心になってしまう方の気持ちも、分からなくははいんですよw

永井勉さんからのコメント。

1970 – Demon’s Dance カッコイイアルバムですね・・・!!
最初は Sweet Love Of Mineを聴くために落として聴いてみたら
1曲目のDemon’s Danceにやられました・・・m(__)m
凄く攻撃的な曲調で、モード的であったり、
ジャック・ディジョネットのドラムが、
とにかくカッコよかったり!!!
紹介してもらい・・感謝です!!
愛聴盤にさせてもらいます・・・m(__)m😅😅

そうなんですよ。
さすがタイトル曲ということもあり、1曲目もなかなかなのであります。

永井さんは『1969 マイルス』のディジョネットのドラミングが好きだというコメントを以前いただいてますが、やはり、こちらのジャックも好きでしたか!

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永井勉さんからの返信。

ディジョネット・・・何か暴力的な匂いがします・・・m(__)m

ビル・エヴァンスの『お城のエヴァンス』なんかも、ジャック・ディジョネットが参加することによって躍動感のある素晴らしい演奏が生み出されていますからね。
もっとも、知的で繊細な人だとも思ってます。
じゃなきゃ、キース・ジャレットのスタンダーズがあんなにも長く続かなかったでしょう。

ところで、暴力的な匂いで思い出したのですが、ジャズとは全然関係ないんですけど、学生時代は「DOOM」という日本のスリーピースバンドが大好きで、一時期は聴き狂ってました。

暴力的な「匂い」というよりは、暴力的なんですがw、滅茶苦茶楽器が巧くて、オリジナリティがあるんですよ。

当時は、この暴力的な要素をどうにか自分が演奏するジャズに持ち込めないものかと真剣に考えていたものです(アホですね)。

永井勉さんからの返信。

DOOM 聴きました・・・
あまり好みじゃないと思い・・・次に
DOOM/Still Can’t The Deadが流れてきたんです

衝撃敵でした・・コンセプトが現代のクリムゾンそのものなんです・・・m(__)m
暴力的なんですけど知的でもあるところが凄いんです!!!
大好きですよ!!😅😅😅

わーい、やったー!嬉しいです!

永井勉さんからのコメント。

どうでしょうか・・・
アーティスト別の、皆さんの好きなアルバム
皆さんの好きな曲のアンケートのベスト5をやりませんか・・・m(__)m
例えば お題としてWynton Kellyにスポットを当て
好きなアルバムと好きな曲ベスト5を募りますとか・・・m(__)m
その解答に対し雲さんが意見を申すというのはどうでしょうか・・・

面白そうな企画、ありがとうございました。
早速、告知動画をアップしましたよ。

アルバムではなく、曲×5にしてみました。
そのほうが、リスナーの好みや傾向が分かるような気がしたので。
(代表作と言われているアルバム『ケリー・アット・ミッドナイト』でも、どの曲を選ぶかで、聴いている人の嗜好が見えてくるような気がしたんですよ)

博 橋本さんからのコメント。

ブルーノートのマクリーンの中では『デモンズ・ダンス』『ジャッキーズ・バッグ』は70年頃にも根強い人気がありました。
ペッパーの《スイート・ラヴ・オブ・マイン》を聴いた時も「ヤッタぜ」といった気分を感じた与太郎でした😅

『ザ・トリップ』のペッパーの演奏もいいですよね。

姫魚さんからのコメント。

初めてコメントします。おそらくこれからもツイートしますのでよろしくお願いいたします。スイートラヴオブマインはマクリーンも好きですが、ウディショウ自身が奏でるスイートラブオブマインが今のところ一番好きです。マスターオブジアートというアルバムにあります。エッジとスリルが効いてスッキリとした中にある甘さが心地良いんです。例えるなら…出てこなかったです笑。

>マスターオブジアートというアルバムにあります。
メモ、メモ、チェックしなきゃ。

ありがとうございます。

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