ジョン・コルトレーンに影響を与えたジャズマンの1人
⇒ピアニスト、セロニアス・モンク
コメント
永井勉さんからのコメント。
あっしもSweet And Lovelyでおしっこちびりました・・・WWW
😂
龍 大阪さんからのコメント。
龍大阪です。このコメントも消されちゃうのかな。とりあえずここでアップしてみます(笑)
こちらは大丈夫そうですね。
龍 大阪さんからのコメント。
コルトレーンにモンクが与えた影響。マニアならだれでも知ってるが、深堀してないジャズファンは、知らないことですよね。
僕は、これを、コルトレーン「1957年問題」として、とらえています。1957年あたりを境にして、コルトレーンは変貌した。そして、1960年ぐらいで、第一次のピークに達した。
1957年あたりに、マイルスバンドを首になり、そして、モンクのバンドに移籍。モンクのバンドにいたのは、実質半年ぐらい。そして、そのときに「ブルートレイン」をブルーノートで録音。私が思うにコルトレーンのサックスの音色としては最高の時期。
プレスティッジでも「ラッシュライフ」というアルバムを出しているが、録音の主たるものは1957年。すでに「シーツオブサウンド」の萌芽が出ている。
一筆書きのジャケットのカーネギーのライブで、「ブルーモンク」の演奏がありますが、そこでくりだすコルトレーンのフレーズに、すでに、ヴィレッジバンガードの「チェイシン・ザ・トレーン」のフレーズに似たものが聞こえる。
コルトレーンのブルースの解釈は、おそらく、マイルスのブルースの解釈と違うのだろう。マイルスのブルースの理想は、ある種の静寂のなかのブルーノートスケールの哀愁のようなものを表現しようとしているが、コルトレーンのブルースは人間が生きるための根源のエネルギーを表現しているというか。
「チェイシン・ザ・トレーン」と、マイルス最晩年の「ニュー・ブルース」を並べて聞けば、その解釈の違いがよくわかるのではないか。
カーネギーのライブでは、すでに、「フラジオ奏法」と言って、正規のサックスの最高音を超える音を、特殊な指使いで倍音列を使って出すということもやっている。
私は「ナッティ」が一番好き。コルトレーンのユーモラスな一面がでてるから。
《ナッティ》は、モンク師匠の曲でなければ、コルトレーン自らが選んで吹く曲ではないような😅
だからこそイイんでしょうね。
ブルース解釈や、アドリブのアプローチに関しては、
マイルス⇒音抜き
コルトレーン⇒音足し
マイルス⇒ニュアンス
コルトレーン⇒パワー
というような気がしています。
この2人の相反するスタイルが、良い対比効果として機能していたんだと思います。
ただ、そのうちだんだんコルトレーンが、いろいろと「はみ出し」てきちゃって(特にソロの時間とか)、バランスを欠くようになってきます
アンサンブル、バンドの統一感がだんだん崩れてきちゃって、特に1960年のヨーロッパツアーなんかは、まあマイルスから「次のテナーサックスが見つかるまでは頼むよ〜、ツアーに参加してくれよ〜」と拝み倒されて仕方なく「しょうがないなぁ〜、今回だけだからね!」と参加したコルトレーンの強み(?)というか、マイルスのバンドをちゃっかり自己研鑽の場としちゃっている感があリますね。
だから、マイルスバンドのアンサンブルから、ひとたびコルトレーンのアドリブパートになると、一気にコルトレーンの世界。まあ、その傾向はその前からもありましたが……。ただその度合いがより一層強くなってきたと思いますし、とにかくケリー、チェンバース、コブのリズムセクションでは手に負えないくらいギャップが生じちゃっているように感じます。
人のバンドなんだから、親分の世界観に合わせんかい!とも思わなくもありませんが、逆に、だからこそこのハミ出しっぷりがスリリングだとも言えますし、マイルス自身はどう思っていたのかもしれませんが、マイルスも結構本気出してトレーンの長尺アドリブを止めに入ったりしているんじゃないかと思える瞬間があったりで、それはそれで興味深い瞬間もあリマス。それはさながら、成長しまくる悟空と、それを御しきれなくなってきた亀仙人を見ているようでもあり(?)、必ずしもバランス良ければ良いというわけではないのだなとも思ってしまいますね。
これほどまでに個性と方向性が際立つ両者が己の個性を貫き通して生じるパワーと音場みたいなものって、なかなかこちらの気持ちをシャキッとさせる要素がありますね。(この1960年春のライヴ演奏は、『AMSTERDAM, HOLLAND April 10, 1960』や『THE HAGUE, HOLLAND April 9, 1960』や『ZURICH, SWITZERLAND April 8, 1960』などに収録されています)
「57年問題」に関しては、これ、気が向けば取り上げようとも思っているネタではあるのですが、おそらく実家に帰ってコールドターキーとか、それに伴ってより一層信仰心が深くなったこととか、つまり健康面とか精神面とかも大きく関係しているような感じもしますが、このあたりはもう少し調べてみてからにしようかと思っています。
2024年7月4日