ブルースとモダンジャズの壁

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ホリキラさんからのコメント。

初コメント失礼します。

チャンネル登録させて頂き、いつも拝聴させて貰ってます。

私は元パンクロッカーでBLUES上がり、経年を経て現在jazzでベースやってます。

よくjazzセッションなどでBLUES系の曲やると管楽器でハード・バップ好きの方々は仰る通り小馬鹿にしたり嫌がる人が多くみられます、その割りに大した12小節起承転結なくダラダラと吹いてたりとか笑

jazzやる上でBLUESは根本的なRootsなのに残念な人達多いな~と昨今思います。あくまでも地域的な環境も有るかもですが

こちら

スウィング⇒ビ・バップ⇒ハードバップと、
手法、アプローチ、スタイル等が発展or洗練されていくにつれ、
モダンジャズは、
必ずしもブルースをルーツを持たずに、
あるいは、それを色濃く出さなくとも
成立する音楽になっていったような気がします。

特に、ハードバップから派生したファンキージャズ。

これは、どちらかというと、
ブルースよりもゴスペルがルーツで、
ゴスペルの高揚感や、メロディアスさを前面に押し出したスタイルですからね。

ゴスペルもブルースとともに、ジャズの大きなルースの一つ。

双方の要素が両立しているジャズマンもいるけれども、
たいていは、どちらかの要素が色濃かったりします。

たとえば、ギタリストでいえば、
ケニー・バレルとグラント・グリーンの違いとか。

ちなみに、私の場合はホリキラさんの体験とは正反対の経験があり、
これも地域性なのかもしれませんが、
千葉県某所のブルースバーでのライブセッションに
ジャズギターどっぷりのギター先輩と飛び入りした際、
露骨ではありませんけれども、
目線や空気で、
なんとなく自分たちは「よそ者」なんだなぁと
痛感したことがあります。

私の場合、
ベースラインは、
遊びを入れずに堅実に
いわゆるシカゴブルース的なラインを弾くよう注意を払っていたつもりなのですが、
普段の癖が出ちゃったのか、
ところどころにパッシングノート(経過音)を入れて
弾いちゃったらしいんですよ。

そしたら、演奏終わった後にギターの人から、
「もっとルートをいっぱい弾いてね」
って言われた(笑)。

ギターの先輩なんかは、
その頃はジョー・パスやパット・マルティーノの教本を練習しまくっていたので、
もう、モダンなフレーズがばりばり出てくるわで、
明らかに、「きゅい~ん!」というチョーキングと「タメ」が売りなギタリストの皆さんとは異質な存在感でした。

ただ、ブルースのセッションって、
何人かのギタリストのギターバトル的なニュアンスもあったので、
(参加者のギタリスト率が高かった)
皆、同じような内容のソロを繰り広げるよりも、
一人くらい異質なスタイルの人が入り混じっていたとしても、
それはそれで面白い効果だったような気もします。

『コルトレーン・タイムズ』のセシル・テイラーのように。
あるいは、
『ラテン・ジャズ・クインテット』のエリック・ドルフィーのように。

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