そう、マッコイ・タイナーは左利きだったんですよね。
cotedujardinさんのコメント
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レッド・ガーランドや、
エロール・ガーナーも左利きでした。
彼らの場合は、左手のコンピングの絶妙なタイミングで、
えも言えぬグルーヴ感をもたらしていました。
マッコイの場合は、
そう、左手ガンガン。
強烈。
もちろん、バラードの時など、
ガンガンじゃない演奏もありますが、
やっぱり、メリハリの効いた力強いタッチは魅力的ですよね。
特に、バラードでありながらも、
ミドルテンポということも手伝ってか、
力強いガンガン左手タッチが非常に良い効果をもたらしている
《ボディ・アンド・ソウル》が個人的には大好きです。
ジョン・コルトレーンの『コルトレーン・サウンド』に収録されているナンバーです。
これは、《マイ・フェイヴァリット・シングズ》のように
催眠効果を誘うかのように執拗に繰り返される和音も印象的ですが、
ピアノソロにおける
粒立ちの立った右手のフレーズも魅力的ですね。
今までの《ボディ・アンド・ソウル》の演奏とは
まったく違う新しい息吹を吹き込んだ(と私は感じている)
モーダルな演奏は、
マッコイのピアノなしにはなしえなかったことでしょう。